盛岡タイムス Web News 2013年  2月 22日 (金)

       

■  天守櫓復元へ資料を 盛岡城跡整備計画案 より詳細な裏付け必要 提供を呼びかけ

     
  盛岡城の三重櫓復元などに意見が出された第2回盛岡城跡整備委員会  
  盛岡城の三重櫓復元などに意見が出された第2回盛岡城跡整備委員会
 

 盛岡市は2013年度から32年度までの史跡盛岡城跡整備基本計画で、将来的な天守櫓(やぐら)などの復元に向け、広く市民に盛岡城跡に関する資料の提供を呼び掛ける。盛岡城には一般的な天守閣は造られなかったが、本丸の南東の角に代わりの三重櫓(天守櫓)が存在したとされている。往時の姿を復元するためには、文化庁の許可を得なければならず、現存する資料のほかに、より詳細な資料が必要となる。

  同計画では、第まき期(22年度まで)で石垣修復をはじめとする城郭遺構の保存整備や景観整備、環境整備などを実施。第U期(32年度まで)で本丸二階櫓の復元など主要遺構の整備を行い、天守櫓の復元はまき、U期では対応の難しい長期整備計画に位置付けられている。一方、資料がそろえばまき期後半やU期へ復元の実施期間を前倒しすることも考えている。

  現在、三重櫓については盛岡市先人記念館が所蔵する盛岡城古写真など限られた資料しか残っておらず、市では別角度で三重櫓を撮影した写真や寸法などが分かる図面などの資料の提供を第まき期から求めていく。

  21日に開かれた第2回盛岡城跡整備委員会(委員長・田中哲雄元東北芸術工科大教授)では、委員から「具体的に三重櫓が建つんだという方向性があるとないとでは、資料を集める作業にも力が入るか、入らないかが当然出てくる。市民の方々にも今回の整備計画というものを進める上で夢がなければいけない」と復元の計画があることを十分に市民に情報発信するよう求める意見もあった。

  市都市整備部公園みどり課の今野孝一課長は「三重櫓の復元については、現実を見て少し先送り的な形で長期に位置付けている。それを早めるために、資料収集にもう少し積極性を出せるかどうか検討したい」とした。

  同日の委員会では、1、2月に実施したパブリックコメントと委員から出された意見を踏まえた計画案の文言修正が報告された。13年度事業計画は、三ノ丸周辺地区等を対象に第まき期整備基本設計業務委託を実施するとともに、三ノ丸の石垣修理に必要な情報を得るため遺構確認調査、地質調査を実施。発掘調査や将来の石垣整備に必要な樹木の伐採なども行う。市では今回の委員会で出された意見も踏まえ、3月下旬に計画をまとめる。

 


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