盛岡タイムス Web News 2013年  2月 26日 (火)

       

■  収支均衡達成できず 赤字約2億円、累積42億円 盛岡市立病院 12年度決算見込み

     
  12年度も単年度収支均衡が果たせない見込みの盛岡市立病院  
  12年度も単年度収支均衡が果たせない見込みの盛岡市立病院
 

 盛岡市立病院(加藤彰信事業管理者・院長)の2012年度病院事業会計決算は約2億円の純損失を計上する見通し。このため累積欠損金は42億円台に膨らむ。第2次経営改善計画の2年目、通算6年目で目指した単年度収支均衡はまたも果たせない状況となった。13年度病院事業会計は2940万円の黒字を見込み当初予算案を市議会に提出している。

  12年度の計画では当初1億1600万円の黒字化を見込んでいた。しかし、呼吸器内科の医師1人の定年退職に伴い欠員補充ができなかったこと、消化器内科医3人のうち1人が昨年11月まで病休したことなどで医業収益が減少した。

  このため純損失は1億9911万円、今後提案される3月補正予算を含めても1億7千万円を計上する見通しだという。これによって12年度末の未処理欠損金は42億9957万円、3月補正を踏まえても42億7千万円と見込まれる。

  11年度は14年度までの第2次計画初年度で、約3千万円の純利益を上げる見込みだったが8178万円の純損失を計上。これまでの億単位の純損失は大きく抑制されたが、収支均衡・単年度黒字化を達成することができなかった。

  12年度決算見込み(3月補正含む)によると、延べ患者数は入院が6万3259人で計画比1・4%減。精神病床が計画を上回り、一般病床が下回った。1日平均患者数は173人で1人1日平均診療収入が計画を下回った。病床利用率は66・7%と計画比0・9ポイント低下。一般病床に限ると76・7%で同8・3ポイント低下したが高水準を維持している。

  外来は8万9192人で同比7・2%減。1日平均患者数364人と計画を下回りながらも、平均診療収入は上回った。

  内容は25日開かれた経営評価委(委員長・小川彰岩手医大学長、8人)で説明された。加藤管理者は「退職、病欠で2人の医師が欠員になり、病床利用率が11年度より低下し、収支均衡に至らない見込み。なかなか改善に至らないが、市当局の協力も得て、医師不足へ全力を上げて取り組む」と訴えた。

  小川委員長は医学部の定員増加の結果が現れるのは来年、年間1500人の卒業生が増えるのは6年後と説明。「定員増分の卒業生が出ていない状況で、(医師数は)ボトムから変わっていない。当面医師不足にはご苦労をかける」などと理解を示した。

  同日の評価委では岩手医大の矢巾町移転も話題に上った。盛岡医療圏の1、2次救急の4割を医大が担う現状から、経営健全化と合わせて救急体制など「市立病院の立ち位置」について考える必要性を説く声も出た。


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