盛岡タイムス Web News 2013年  3月 3日 (日)

       

■ 発電事業に続々参入 太陽光に企業も家庭も 売電価格42円に収益性

     
  売れ行きが好調な太陽光パネル  
 
売れ行きが好調な太陽光パネル
 

 再生可能エネルギーの固定価格買取制度の施行に伴い、盛岡地域で太陽光発電の設置が増えている。東北電力によると、昨年の岩手支店管内の太陽光発電の購入実績は約5万`h(9月現在)に達した。現在の1`h42円の買い取り価格に採算性を見込み、さまざまな分野から発電事業に乗り出している。太陽光発電の普及に伴い、買い取り価格は新年度から下がる情勢。有利な現行価格で電力会社と契約できるよう、家電店では太陽光パネルの駆け込み需要があり、消費者のエネルギー意識も高まっている。

  固定価格買取制度は電気事業者に対して太陽光など再生可能エネルギーで発電した電気を一定期間、固定価格で買い取ることを義務付けた。昨年から太陽光発電を備えた企業や家庭が電力会社と契約して1`h42円で売電している。現行の価格で契約した場合、10年以内に回収を見込んで、太陽光発電に設備投資する企業が増えている。

  盛岡市の主な企業では盛岡ガス(熊谷祐三社長)が同市松園、遊技業の公楽(山田栄作社長)が同市みたけ、鉄工業のカガヤ(加賀谷輝雄社長)が滝沢村に大規模な太陽光発電を設置する。住宅のシリウス(佐藤幸夫社長)は、矢巾町和味地内にメガソーラー事業をおこし、町と協定を締結した。

  滝沢村の電創総合サービス(齋藤明彦社長)は北芝電機、OTOWAグループとともに、宮城県の事業者の太陽光発電を、盛岡市玉山区内に施工している。同社顧問で、音羽電機グループアドバイザーの宮田信氏は「学校や県や市などの施設で屋根に乗せるためにはどれだけあれば十分か、グループを組んで質の良い太陽光を作るために必要なことを提案しながら、地元の皆さんと一緒にやっていきたい」と話す。

  北芝電機は東芝グループの技術力をベースに太陽光発電システムを構築し、OTOWAグループは地質や雷の対策を、電創総合サービスは地元の工事店による施工、メンテナンスを手掛ける。

  一般家庭に太陽光パネルを設置しての売電も増えている。盛岡市三本柳のケーズデンキ盛岡南店では、2011年のオープンから太陽光発電の売り場を広く取り、販売に力を入れている。砂子田宏之家電製品総合アドバイザーは「需要は多くなっている。震災後の停電で意識が高まり、最近は蓄電を考える方が増えている。売電単価にも関心が強く、年度で変わるのなら、42円の買い取りが保障される間に取り付けたい人が多い」と話す。

  東北電力岩手支店広報・地域交流グループの平沼秀和氏は「再生可能エネルギーの普及拡大に国全体で取り組む。電気料金のほか賦課金を消費者にもらい、高い金額での買い取りで再生可能エネルギーの普及を進める。メリットのある金額で買い取るので、事業性がある。普及すればコストが下がる状況にある」と話している。
 


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