盛岡タイムス Web News 2013年  3月 6日 (水)

       

■  簗川ダムへ水力発電所 県企業局 4次経営計画案に開発方針 再生可能エネの機運高まり再開 最大出力1900キロワット 19年度稼働目指す

 県企業局は第4次中期経営計画案に、簗川ダムへの水力発電所の開発方針を盛り込んだ。2013年度、仮称簗川発電所の基本設計に着手。19年度からの運転開始を目指すとしている。多目的の簗川ダム整備では当初、水力発電計画もあったが、売電価格の問題などで断念した経緯がある。しかし、東日本大震災津波では大規模、長時間の停電やエネルギー不足、原発事故などから再生可能エネルギーへの注目が高まった。達増知事は11年11月の定例会見で、再検討の可能性を示唆し、今回の方針に至った。

  簗川発電所の整備に向けた現時点で想定されているスケジュールは、13年度に基本設計に着手し、並行して事前協議を実施。基本設計の結果に基づき、14年度には関係機関との協議を行う予定。

  実施設計は15年度をめどに取りかかる予定で、ダム本体工事の進捗(しんちょく)状況に合わせながら整備を図っていく考え。最も最短のスケジュールとして、15年度にダム本体が発注された場合、発電所の建設は17年度にスタートし、19年度からの運転開始を目指す。

  今年度実施した概略設計の結果、最大出力は1900`hと見込まれる。売電先については、固定価格買取制度と卸供給制度のどちらを採用するかは未定。今後の関係機関との協議の中で決定していく構えだ。

  第4次計画案は、13〜15年度の3カ年計画。発電所の更新・改良・修繕事業費として3カ年で約80億円を設定。期間中の電気事業の主要施策を見ると、施設の長寿命化、胆沢第三発電所建設の建設、仮称高森高原風力発電所の環境影響評価法に基づく調査、仮称北上大規模太陽光発電所の建設などが盛り込まれている。主な更新・改良・修繕事業などの計画を見ると、御所発電所に15億4400万円、仙人発電所に12億8200万円、四十四田発電所に6億9200万円など。

  第4次計画案は、第3次計画(10〜12年度)の成果や長期経営方針策定後の社会情勢の変化などを踏まえて取りまとめられたもの。主な課題としては施設の老朽化対策や耐震化の推進、再生可能エネルギーの新規開発推進などを主な課題に抽出。

  主要な取り組み事項としては、水力16カ所、風力1カ所、大規模太陽光1カ所の発電所による安定供給や風力発電の開発推進、工業用水道事業の累積欠損金を14年度決算までに解消することなどを掲げている。


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