盛岡タイムス Web News 2013年  3月 12日 (火)

       

■  震災2年の鎮魂 盛岡広域追悼行事 市民800人参列し冥福祈る 教訓、未来へ語り継ぐ

     
  盛岡市民文化ホールで開かれた「復興の誓い」で黙とうをささげる参列者ら  
  盛岡市民文化ホールで開かれた「復興の誓い」で黙とうをささげる参列者ら
 

 東日本大震災津波から丸2年を迎えた11日、沿岸被災市町村をはじめ、各地で追悼行事が営まれた。このうち、盛岡市盛岡駅西通の市民文化ホール大ホールでは盛岡広域市町村長懇談会(会長・谷藤裕明市長、構成8市町村)主催の2周年行事「復興への誓い」追悼式典が行われた。内陸避難者や県外支援者らを含む約800人が参列。県内で約4800人の犠牲者に黙とうをささげ、復興の加速を誓った。

  同ホールには記帳所も設けられ、参列者が名前を記載した。内陸避難者は沿岸の住所を記入する人も多かった。市の復興支援の取り組みを紹介するパネルや鎮魂の思いを込めた灯籠が飾られた。

  谷藤会長は冒頭、懇談会代表で式辞を述べた。「内陸部は沿岸被災地の方々と一つとなり、被災された方々の全てが生活を再建されるよう、惜しむことなく復興に貢献する。今、生きる者の責務として、この震災の経験や教訓を風化させることなく未来に語り継いでいかなければいけないと決意する。私たちの愛した三陸の地が安全で住み良い魅力ある地域として復興することを心から願う」と宣誓した。

  大型画面に国主催の追悼式を同時中継。会場の参列者も大地震発生時刻の午後2時46分に1分間の黙とうをささげ、天皇陛下のお言葉、安倍首相の式辞に耳を傾けた。

  第2部では大槌町在住の歌手臼澤みさきさん(14)のミニライブ、広域8市町村共同製作の3・11メモリアルフィルム「ひとつ」が上映された。

  参列した大槌町の菊池トシさん(79)は同町役場近くの自宅が被災したが、避難して無事だった。2011年4月から盛岡市永井のみなし仮設住宅で生活する。紫波町で土地を購入し、今秋にも家が建ち、夫と内陸で暮らすことを決断した。

  「テレビで被災地を見ると本当に悲しくなる。近所の方たちで助かるはずの人も、ここまで津波は来ないから大丈夫と思って犠牲になった。本当は私も向こうに帰りたいが、土地は高く、もう帰れない。悲しくなるけど頑張らないと」と気丈に話していた。


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