盛岡タイムス Web News 2013年  3月 15日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉141 草野悟 うれしいひなまつり

     
   
     

 思わずサトーハチローさんの「うれしいひなまつり」の歌を口ずさんでしまいます。友人の和紙人形作家(丹野恵美子さん)からお手紙が届きました。「お元気ですか…三陸鉄道南リアス線の再開通、うれしい…盛岡に避難している人たちに和紙人形を教えて、一緒に米沢に行きました…」などなど近況がつづられていました。手紙の中にもう一つの小さな桜の花びらが。中を開けると、お内裏様とおひな様が出てきました。思わずほほ笑み、まるで乙女の心境です。

  丹野恵美子さんは、震災後もずっと盛岡に避難している人たちに和紙人形つくりを指導しています。その方々と豪雪の米沢に出掛けたり、個展を開いたり。とっても小さな人形ですが、なぜか、ほのぼのとする愛らしい雰囲気が漂います。丹野先生は、持病のぜんそくに苦しんできました。息がつけない苦しさに何度も心が折れたそうです。それでも笑顔を決して忘れずに和紙人形教室を続けています。お手紙には「今年の秋は二戸と宮古で展示会をします」とありました。内陸に住む方々と宮古へ一緒に行く計画だそうです。

  県内でありながら盛岡はじめ、内陸から沿岸に行くには「とても遠いところ」と思っている人たちが多くいるようです。確かに冬は2時間半もかかり、路面凍結も心配です。そうした環境をよく知っているせいか、「沿岸は遠い」となるようです。でも仲間と一緒なら怖くありません。被災地は今、少しずつ復活しています。多くの方の来訪を待っています。仮設食堂で、どうにか復活したお店も頑張っています。しかも、すこぶるおいしい料理がたくさんあります。生きのいい魚介類も豊富です。おいしいものをたくさん食べて、新鮮なお魚やカニなどを買って応援してください。丹野先生ご一行ツアー、待ち遠しいですね。手をつなぐ、ずっと…丹野先生に拍手です。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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