盛岡タイムス Web News 2013年  3月 17日 (日)

       

■ 帰ってきてねサケの赤ちゃん 彦部川・中津川で放流会

 紫波町の滝名川漁業組合(佐々木嘉一郎組合長)は15日、同町彦部川前地内を流れる彦部川の河川敷でサケの稚魚を放流した。同地区の彦部児童館(村上いく子館長、児童21人)の児童や組合員約50人が参加。大きく育ち、帰ってくることを願いながら約3万尾の稚魚を放流した。

  例年は同町上平沢地区を流れる滝名川に架かる牡丹野橋近くで、地域の保育園児を招いて開催していたが、今年は大雪の影響で河川敷に入ることができなかったという。今回開催した川の上流には彦部ふ化場があり、今期は約10万個の卵がふ化した。

  佐々木組合長は「サケは北上川を下り、餌がたくさんあるアメリカの方を回る。4年くらいで大きくなり、子どもを産みたくなって、この川に帰ってくる」と児童に説明した。

  子どもたちは青空の下、小さなバケツを持って一斉に川へ稚魚を流した。何度も放流したり、泳いでいく稚魚を指で追いながら、放流を楽しんだ。

  同館の日下慎之助ちゃん(6)、佐藤成(なる)ちゃん(同)は、初めて稚魚放流を体験。

  「川にサケの赤ちゃんを流すのが楽しかった。元気よく泳いで行った」と慎之介ちゃん。成ちゃんは「きょうまで楽しみにしていた。サケの赤ちゃんは4年経つと大きくなって戻ってくるから、私も負けないくらい大きくなりたい」と話した。
     
  サケの稚魚を放流する児童たち  
 
サケの稚魚を放流する児童たち
 

 サケの赤ちゃん放流会(本町振興会の主催)は16日、盛岡市の中津川の上の橋下流で開かれた。地元の保育園児や小学生、保護者ら約200人が参加。1月に宮古市津軽石のふ化場から卵でもらい受け、市内11カ所でふ化させた稚魚数百尾、盛岡市簗川の盛岡河川漁協で育った稚魚1万尾を放した。子どもたちは4年後に古里の川へ戻ってくるよう願いを込めた。

  開会行事は「いってらっしゃい さけの赤ちゃん」を全員で合唱。上の橋下流右岸に移動して放流した。同時ににわか雨が激しく降り始めた。

  稚魚は体長5、6a。盛岡河川漁協で育った稚魚は昨年12月にふ化。川の水温は約10度。子どもたちはコップに稚魚を入れてもらい、浅瀬で稚魚を放した。「バイバイ」「元気でね」と海への長旅の稚魚に声を掛け、4年後の再会を願った。

  関愛裕里(あゆり)さん(仁王小3年)は雨の中で水槽と川岸を6度も往復して稚魚を放していた。保育園時代から毎年参加しており「動物が好きなので、サケの赤ちゃんには頑張って海まで行ってほしい。まだ上ってくるサケを見たことがないので今年は見たい」。

  同振興会事業部長の松本静毅実行委員長は開会行事で「放したサケのお父さん、お母さんになって戻って卵を生む場所が中津川にたくさんある。その卵が大きくなって川を下って海へ行き、また戻ってくるので、きれいな川にして守り、まちも中津川を中心に良くしたい」と話していた。


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