盛岡タイムス Web News 2013年  3月 22日 (金)

       

■  下落幅2ポイント以上縮小 13年地価公示 浸水免れた沿岸の土地で上昇拡大 住宅地マイナス2・7% 商業地マイナス4・8%

 県は2013年の地価公示を22日付官報に公告した。住宅地は県全体の平均変動率がマイナス2・7%と12年連続の下落。ただ、沿岸市町村で地価が上昇したことや、地価の値下がりで土地が買い求めやすくなった盛岡市などで需要が高まったことにより、下落幅は前年に比較し2・1ポイント縮小した。商業地も平均変動率マイナス4・8%と20年連続で下落したが、下落幅は前年に比較し2・2ポイント縮小した。東日本大震災津波で中心部が壊滅的被害を受けた大槌町をはじめ、宮古市以南の沿岸部で住宅地、商業地の上昇の地点が出ている。

  公示地価は土地取引の目安となる価格で、国交省の土地鑑定委員会が毎年、不動産鑑定士の鑑定評価を基に判定する。県内は25市町村の標準地186地点を調査した。

  住宅地の平均価格は1平方b当たり3万2400円。最も上昇率が大きかったのは大槌町大槌第16地割字大石前20の49(公示価格2万8300円)でプラス15・0%。被災者の移転や復興工事関係者の宿舎建設など新規需要が競合し、全国第2位の上昇率となった。逆に下落率が最も大きかったのは岩泉町岩泉字和川原17の5(同2万3000円)でマイナス8・4%。

  最も地価が高かったのは、前年と変わらず盛岡市加賀野1丁目15の9。前年より4・4%下落したものの、1平方b当たり7万9700円だった。価格の上位10調査地点は全て盛岡市内。下落を続けてきた松園1丁目8の3は3万200円で横ばいとなった。

  一方、商業地の平均価格は1平方b当たり7万1800円。特に、長年の地価下落で、値頃感が増した盛岡市の中心商業地などで安定した取り引きが見られ、下落幅が縮小した。

  最も上昇率が大きかった商業地は山田町長崎2丁目6の29(ヤクルト山田センター・公示価格3万8500円)で、6・1%の上昇。住宅と商店が混在した地域で移転需要が高まった。

  逆に最も下落率が大きかったのは、3年連続で花巻市上町4の20(シマデンキ・公示価格5万5200円)で11・4%の下落。中心商業地は空き店舗が多く、新規出店がほとんどないため全国第9位の下落率となった。

  沿岸地域9市町村の住宅地25地点の平均変動率はプラス2・7%。マイナス4・5%だった前年に比較し、大幅な上昇。浸水を免れた高台の地区や被害が軽微だった地区では、被災者の移転や復旧事業により土地の需要が高まっており、25地点のうち16地点で上昇した。商業地も平均変動率0・0%で前年のマイナス8・5%に比べ大幅に上昇した。

  ただ、住宅などの全半壊件数が比較的、少なかった久慈市と岩泉町は住宅地、商業地とも引き続き下落した。

  全国の状況を見ると、依然として下落傾向にあるが、下落率は縮小し、上昇・横ばいの地点も大幅に増加。一部地域では回復傾向が見られた。全国の平均変動率は住宅地でマイナス1・6%、商業地でマイナス2・1%だった。


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