盛岡タイムス Web News 2013年  3月 27日 (水)

       

■  後方支援拠点に幕 被災地活動ボランティア 630日間、1万5273人が利用 沿岸からも出席し閉所式 盛岡市設置のかわいキャンプ

     
  ボランティアたちも出席した、かわいキャンプの閉所式  
 
ボランティアたちも出席した、かわいキャンプの閉所式
 

 盛岡市が東日本大震災津波被災地支援のために設置したボランティア拠点かわいキャンプの閉所式は26日、宮古市川井の現地で開かれた。2011年7月の開所から約1年8カ月、630日間、無償で宿を提供し、被災地と結び付けた。これまでに国内外から老若男女3321人、延べ1万5273人が同キャンプを経由して活動した。同日は列席したボランティアたちが横断幕をしまい、拠点施設の役割を閉じた。

  同日は盛岡市と運営受託の同市社会福祉協議会、支援先の宮古、山田、大槌3市町の関係者、ボランティアら約70人が出席した。

  かわいキャンプは11年7月6日開所。活動者4人からスタート。その後認知度が高まり、月別のピークは11年8月の宿泊延べ1722人、活動者同1715人だった。

  支援先を往復する送迎バス、支援先とのコーディネートの終了した今月15日までに国内は北海道から沖縄県まで、海外は米国など8カ国から、合わせて男性1982人、女性1339人がキャンプを利用した。宿泊者は延べ1万3597人に上った。

  その後ボランティアニーズが変化し、被災地住民自らが復興に立ち上がる動きがある中、今月いっぱいの閉所が決まった。16日以降も個別に被災地支援を続けているボランティアを無料で宿泊させている。

  利用ボランティアの間で名物的な存在となった神奈川県横浜市の関輝雄さん(72)は11年9月から利用を始めた。これまでに15回訪れ、活動日数は128日間に及ぶ。主に力仕事に従事する体力の持ち主。

  「ここでは思い出がいっぱいできた。たくさんの友達ができた。一番大変なのが宿泊場所確保だが、一人でも泊めてもらえた。ボランティアを通じてテレビや新聞の活字では学べないことを学ばせてもらった。今後も宿泊場所を確保できれば、これまで通り岩手に来たい」と話す。

  谷藤裕明盛岡市長は閉所式で「ボランティアの皆さんが残した日記を読み、胸が熱くなった。ここで育まれた絆と熱い思いは被災地と全国を結び、必ずやこれからの復興に大きく貢献すると信じている。ボランティア活動は多くの場面で必要とされており、市としてはこれからも形を変えてボランティアの皆さんへの支援を継続し、活動を支えていく」と述べた。

  宮古市の山口公正副市長は「震災から2年が経過し、ボランティア後方支援の役目を終え、閉所する。皆さんの支援により復興が大きく前進したことに感謝する。必ずや復興する決意で市民一丸となって取り組む」と誓い、謝意を表した。

  キャンプ所在地の上川井地区振興会の橋本正吉会長は「仕事のある方は有給休暇を取り、学生は長期休みを利用して沿岸を支援いただいた。ボランティアの皆さんの支えにより、被災者も前向きに元気を持って踏み出せるところまできているはず」と、キャンプのこれまでの活動をねぎらった。


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