盛岡タイムス Web News 2013年  3月 29日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉143 草野悟 三鉄へ“動物駅員”寄贈

     
   
     

 三陸鉄道は着々と復旧に向けて動いています。「とにかく前向き」が合言葉です。来週の4月3日、待望の南リアス線が復旧します。沿線住民の方々は、「とにかく三鉄が走るのが元に戻ること」と大きな期待をしています。震災で全線不通となり、丸2年、そのうちの21・6`、大船渡の盛駅から吉浜駅までの部分再開通です。クウェート政府から新型車両も寄贈されました。ピカピカの車両が運転再開に向けて現在訓練を続けています。高校生の通学に間に合うようにと、社員総出で取り組んできました。

  この記念すべき再開通に、三陸鉄道を勝手に応援する会から「動物駅員」を寄贈します。盛駅には、大船渡の誇るサンマを担いでいる猫駅員、吉浜駅には写真の「日本鹿に乗ってキッピンアワビを掲げる猫駅員」の二つです。半年かけて会員の植野先生が製作しました。通勤通学、観光客の人たちに、これから愛嬌(あいきょう)を振りまいてくれる頼りになる駅員たちです。

     
   
     


  吉浜は、海外のニュースに「ミラクルビレッジ」と紹介されました。震災前の住民1600人のうち、1人が行方不明、建物崩壊1軒という被害でした。これは、明治、昭和の大津波のあと、住民が自ら高台を開墾して移住、すでに「高台の村」になっていたためです。緑や花々に囲まれた家々が点在し、美しい海辺の景観を創っています。大規模な造成工事でつくる高台のニュータウンとは趣が異なります。しかし住居は守られたものの、漁港や漁船、漁具などは壊滅的でした。今は共同作業という形で船を分け合い、作業を分担しながら復興へ向けて動いています。この「吉浜」の住民も三鉄の再開通を心待ちにしています。いよいよ来週、再び海辺に三鉄の汽笛が響きます。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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