盛岡タイムス Web News 2013年  4月 3日 (水)

       

■  平野氏が離党届提出 震災復興の集中したい 「無所属で参院選」表明 政党支援は視野に

     
   民主党に離党届を提出し、会見する平野達男参院議員(県庁)  
   民主党に離党届を提出し、会見する平野達男参院議員(県庁)
 

 民主党の前復興相、平野達男参院議員(58)は2日、党本部に離党届を提出し、今夏の参院選に無所属で出馬する意向を表明した。民主党本部常任幹事会で海江田代表と細野幹事長に取り扱いを一任したが、届けを受理せず、除籍処分とする方針。一方、関係者によると自民党本部は平野氏の支持を検討している。同党県連は候補予定者を1日に党本部へ公認申請しており、党本部の判断を待つ構えだ。閣僚経験者で民主党の中心にいた平野氏が無所属に転じることで、選挙戦の構図はもちろん、県政界の再編も促す可能性がある。

  平野氏は2日夕方、県庁で記者会見し「政党ではなく、被災地の代表として復興をやると訴えたほうが有権者の支持も得られやすい、支持も広がる。震災復興に集中したい」などと無所属での出馬を表明した。

  憲法9条や集団的自衛権の問題など保守的な考え方であるにもかかわらず民主党の公認候補であることに「矛盾を感じてきた」と説明。そういった問題を棚上げして政権交代をテーマに取り組み、実現したが、昨年末の衆院選で下野し「今はそれに代わるものがない」と話した。

  参院選での政党との連携については、無所属の立場でも「応援していただける政党があれば、視野に入れて考えていきたい。何党と申し上げる段階ではない」と述べた。生活の党との関係については「社会保障と税の一体改革の問題をめぐって党が分裂した。私自身は初当選以来、人口減少社会の中で、改革は必要だと訴えており、そもそも考え方が一致しない。復興の最中に党分裂が起きたことも残念。少なくとも私から(支持を)お願いすることはできない」と語った。

  平野氏は2001年自由党公認で初当選。07年には民主党公認で出馬し現在2期目。昨年7月の民主党分裂では、党を離れた小沢一郎氏(生活の党代表)とたもとを分かち、民主党に残った。年末の衆院選では県連の選対本部長として、共に党に残った階猛、黄川田徹両氏の選挙戦に力を注ぎ、小選挙区では自民党や小沢派の候補に勝利している。

  民主党本部が「除籍処分」を決定すれば、民主党所属議員や政策協定を結んでいた連合岩手などの支援を受けるのは難しくなる。「重い処分は受け入れざるを得ない。支持者の中には、無所属のほうが応援しやすいとの声もある」と平野氏は強気だが、民主党県議の一人は「除籍処分であれば、離党しないと平野さんは応援できない。非常に難しい判断を迫られる。首長選ならともかく、国会議員の選挙で自民と民主の相乗りはあり得ない。選挙態勢が整うのか疑問」と怒りをにじませた。

  一方、自民党県連は候補予定者に決定した田中真一氏(46)を1日に党本部に上申したばかり。平野氏との連携は「ノーコメント」を貫く。しかし、関係者からは「選挙に勝てるのであれば、応援するのが誰だろうと構わない。民主党の議員も自民と手を組んで困る人は少ないはず」と容認する声が出ている。


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