盛岡タイムス Web News 2013年  4月 5日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉144 草野悟 うれしい善意に社長涙

     
   
     

 釜石の駅前にあるサンフィッシュの2階で営業している「みや川」の宮川社長が、宮古の三鉄本社まで義援金を届けてくれました。お店は地震でダメージを受けましたが、なんとか自力再建を果たしました。震災直後はしばらく炊き出しで支援をしていました。何にもない中で、避難所の食事は「おにぎりとカップ麺」が定番でした。「温かいみそ汁が飲みたい」「天ぷらが食べたい」「刺身が欲しい」「おひたしが欲しい」と声が出ました。当時、魚介類は全く手に入らず、しばらくは食材調達がままならず、悔しい思いをしてきたそうです。その後ようやく皆が食べたいメニューを一つにまとめた「みやかわ定食」ができるようになりました。多くのボランティアさんや避難所から来てくれる人たちなどが「みやかわ定食」を注文し、帰りに募金箱に寄付してくれました。ずっしりと重い募金箱を、2年の節目に「三鉄開業に役立つように」と届けてくれたのです。1円から500円までの硬貨に千円札がびっしりと詰まっていました。宮川さんの奥さんが3時間かけて数えました。18万6080円でした。それに4000円を宮川さんが足して、19万80円を寄付してくれたのです。募金をしてくれた全国からの応援の方々、自分も被災しているのに募金を続けてくれた地元の方々の熱い思いに、望月社長も目頭が熱くなりました。「ほんとうにうれしい。必ず全線復旧し、それ以上に地域にとってなくてはならない三鉄を目指します」と固く握手をしました。4月3日には、待望の南リアス線・盛と吉浜間の部分開通となりました。その後1年をかけて釜石までつながります。「笑顔をつなぐ…ずっと」地域と一つになった鉄道こそ、住民が待ち望んでいる姿です。釜石の皆さん、もう少しお待ちください。
(岩手県中核観光コーディネーター)


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします