盛岡タイムス Web News 2013年  4月7日 (日)

       

■ 滝沢村保育園 子育て支援システム 園児の登降園を把握 岩手ITの開発で導入

     
  保育園職員にシステムの説明をする岩手インフォメーション・テクノロジーの社員(右)  
   保育園職員にシステムの説明をする岩手インフォメーション・テクノロジーの社員(右)  

 滝沢村IPUイノベーションセンターに本社を置く岩手インフォメーション・テクノロジー(阿部考志代表取締役)は、村内の保育園2カ所で子育て施設向けの受け付け業務支援システムの導入を開始した。同システムは園内に設置された機器へ保護者があらかじめ配布された受け付けカードをかざすことで、園児の登降園時間を記録。これにより、延長保育や休日保育などの料金算出が容易になり、園の事務作業の効率化が図られる。

  同村大釜の大釜保育園(竹花純司園長、園児154人)では、3月1日から同システムを試験導入した。これまで同園では降園時に保護者が紙に時間を書き、職員がパソコンにデータ入力していた。手作業のため、時間の書き間違えや入力ミスもあった。

  保育園は一時保育、延長保育、休日保育の利用者を年に数回、村へ報告しなければならない。同園ではパソコンの表計算ソフトなどを使用し、手作業で入力していた。導入したシステムでは、受け付けと連動した集計などのシステムの構築で、自動的に村の様式に合わせたデータ集計が可能となる。

  同園の落合博充事務長は「システムの操作をする現場の保育士にはパソコンに慣れていない職員もいたが、心配するほどではなく、スムーズに導入が進んだ。保護者も試験的に何日間かやったが、面倒くさいということはなかった。保護者の記入の手間がなくなり、職員の事務作業時間の短縮にもなる」と話す。

  同社は2009年7月に同センターに入居。業務アプリケーションの設計開発などを手掛ける。12年に紫波町の子育て支援施設に導入した利用者や相談内容を把握するシステムを保育施設に活用するため、村の紹介で村内保育施設への試験導入を開始。4月からは大釜保育園、南巣子保育園で本格導入されている。

  同社では将来的に、園バスの乗降にも同システムを発展させ、乗車園児の確認やバスの現在地把握なども可能にしたい考え。これにより、本来は親が迎えに来る園児を誤ってバスに乗せてしまったり、保護者が寒暑の中で長時間バスの到着を待たなくて済むことになる。

  同社システム開発部の森子恵太サブマネージャーは「保育園向けのシステムは世の中に多く出回っているが、このシステムは登降園に特化して業務に必要な事務がワンタッチで出せる。システムデータがリンクすることで、手間をかけずにデータを活用できる。将来的には広く保育施設に使ってもらえるシステムにしたい」と話す。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします