盛岡タイムス Web News 2013年  4月 12日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉145 草野悟 「手をつな号」ラストラン

     
   
     

 大震災後、三鉄復旧応援のためNHKのドーモ君のイラスト制作者の合田さんが中心となり、世界中の人気アニメ作家に声を掛け、まったくの無償でキャラクターが手をつないでいる列車を実現してくれました。素晴らしい企画で、まさに三鉄のスローガン「笑顔をつなぐ…ずっと」とぴったり合致しています。いつまでも走ってほしかったのですが、残念ながら3月31日で最後の運転となりました。がれきの残る田老や小本を真っ白な「手をつな号」が走ると沿線の子どもさんたちは盛んに手を振ります。わざわざ内陸から乗りに来てくれた方もたくさんいらっしゃいました。

  そのお別れのイベントに、合田さんの所属する企画会社の「ドワーフ」の北崎さんや松本さんも東京から駆け付けてくれ、ぬいぐるみに入り大サービスでした。三陸鉄道を勝手に応援する会からは、商品開発コーディネーターのまきさんがピカチュウに入りました。

     
   
     


  ピカチュウに抱きついているのは、三陸鉄道の総務部長のMさんです。子どもたちもあっけにとられていました。「ピカチュウにキスするなあ」と怒られていました。誰が中に入っているんでしょうね。ホンモノのピカチュウと信じこんでいるお子さんが、小さな花束を持ってきました。「ぴ・か・ちゅーに・あ・げ・た・い」。お母さんに頼んで花屋さんに行ったのですね。きっと日本一優しい子になりますよ。

  三陸鉄道の持ち味は、決して「暗くならない」です。笑顔をつなぐ…は社員の身体に染み込んでおり、サービスは徹底しています。しかもありきたりのサービスではなく、親身になったサービスですから、運転手にも窓口業務にもファンがつきます。お手紙も毎日たくさん届きます。ご年配の方からやっと字を書けるようになったお子さんまで、「三鉄大好き」と書いてきます。ありがたいですね。4月3日には南リアス線も部分開通しました。住民とまさに一体となった再開通でした。(後で書きます)

  そんなことで、「手をつな号」、今までたくさんの幸せをありがとうございました。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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