盛岡タイムス Web News 2013年  4月 17日 (水)

       

■  ILC推進協CERN視察 成果抱え帰国 要人、邦人研究者と意見交換も 参加の廣田淳県商議連専務 本県誘致へ強い気持ち

     
   視察の感想などを語る廣田淳県商工会議所連合会専務理事  
   視察の感想などを語る廣田淳県商工会議所連合会専務理事
 

 スイスの欧州合同原子核研究所(CERN)などを視察した県国際リニアコライダー(ILC)推進協議会(会長・元持勝利県商工会議所連合会会長)の視察団が15日、帰国した。現地視察は3日間だったが、参加者(35人)は同研究所の要人、日本人研究者らとの意見交換などを行い、岩手へのILC誘致に向け気持ちを新たにした。視察に参加した廣田淳県商工会議所連合会専務理事に、視察の感想や成果、課題などを聞いた。(聞き手・大森不二夫)

  ―今回の視察に参加した感想は

  「3日間の強行日程だったが、参加者は約2千人が働く国際研究所の大枠はつかめたようだ。地下100bにあるヒッグス粒子を検出したアトラス測定器も視察した。専門的な内容はなかなか理解が難しいが、規模や役割などは把握できた。現地の要人、日本人研究員と有意義な意見交換もできた。研究所はジュネーブ郊外にあり、山と緑の中。岩手、盛岡と同じようなイメージを受けた」

  ―研究所の要人との意見交換はどうだったか

  「元持会長、上野善晴副知事が、本県への誘致をアピールした。うなずいてくれ、熱意が伝わったようだ。要人からは、現在の研究で手いっぱいの状態であり、次の超高速加速器の設置される地域に大変期待を寄せていた。研究者が研究と生活をしやすい環境整備は要望された。課題として受け止めながら、参加者全員が本県誘致への気持ちを強く持った」

  ―日本人研究員との意見交換は

  「奥州市出身の佐々木修さんをはじめ、8人の日本人研究員と話をした。全員が当協議会の誘致に理解を示してくれた。日本で研究を希望する声もあり、大いに期待された。5年、10年の期間で研究している研究員もおり、住居、子どもの教育、医療などの整備の必要性は言われた。現地では、フランス語が中心に使用されており、言葉の問題も出た。1カ所で研究員やその家族に対する支援の必要性も言われた」

  ―住環境なども視察したが

  「研究員らは、研究所から車で30、40分のほどの距離に住んでいる。多くは、ジュネーブの北部にある緑が豊富な閑静な住宅街に住んでいる。本県の北上高地に決まれば、盛岡に住む家族もあるだろうと感じた。幼稚園も視察した。さまざまな国の子どもが、楽しそうに幼稚園生活を送っていた。多文化に対応した教育の必要性を感じた」

  ―今後の展開は

  「夏には、国内候補地が一本化される動きにある。研究所の要人、日本人からのエールや意見を忘れず、誘致に向けた運動を着実に展開したい」


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