盛岡タイムス Web News 2013年  4月 29日 (月)

       

■  〈幸遊記〉121 照井顕 境田憲一の音楽鑑賞絵画

 2005年11月から、毎月末頃の日曜夜に、開運橋のジョニーで開いているクラシックレコード鑑賞会は、盛岡クラシック音楽愛好会・LYRA(ライラ)の主催。現2代目会長の境田憲一さん(66)は、音楽好きが高じた、根っからのオーディオマニアでもある。

  今から27年前、自宅を建てた時には、鉄筋コンクリートの基礎に力を入れ、6年前のリフォーム時には、さらなる振動対策に万全を期し、オーディオルームをリニューアルした。

  大好きな音楽をクリアに聴きたいと、電源には最大限にこだわり、スピーカーをマルチチャンネルで駆動させるその再生音は、生命力と臨場感に満ちあふれている。

  胃を全摘出する病にも打ち勝ち、今は音楽を聴き、絵を描く悠々自適の毎日だが、16歳から59歳までの43年間、東北電力の社員として働いた彼。子どもの頃から母子家庭だったこともあり、城南小3、4年の時には豆腐売り。5年生から下小路中学を卒業するまでは新聞配達をしたのだとも。東北電力の入社試験では、180人中16番目の成績だったらしいのだが、入社できたのは15人。だが、その中の1人が高校へ入学することになってのラッキーな繰り上げ当選?。

  当時会社では、技術要員のための養成期間として3年間勉強させてくれたというが、彼はさらに入社1年後に盛岡工業高校の定時制にも通って勉強した程の努力家。会社の寮で先輩に聴かせられた「電蓄」でのベートーベン・ピアノソナタ「月光」のSPレコードに感激し、自分の給料で買ったのが、ソノシート盤ヨハン・シュトラウス1世の「ラデッキー行進曲」。そのせいか、のち会社でも後進≠フための教育担当となり、パソコンなども教えた。「社員時代の俺の財産?的設計は、盛岡の東北電力裏の中津川端通りにある、細くて色のついたカラー電柱かな」とニッコリ。

  絵は退職してから教室に通い、1年目から県芸術祭に出品入選、以後連続入選し続け年1度の個展もすでに3回。最近は、地元のジャズ演奏者たちを描き、これまでドラマー、トランペッター、ベースマン、サキソフォニスト、ボーカリストなど、モデルになった本人たちも大喜び。周りのギャラリーたちからも、よく似ていると評判。
(カフェジャズ開運橋ジョニー店主)


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