盛岡タイムス Web News 2013年  5月 4日 (土)

       

■ 部員7人からの出発 盛岡誠桜高男子バレー 新設部始まった挑戦 監督に南由紀夫氏(元日本代表)

     
  部員7人で歴史を刻み始めた盛岡誠桜高男子バレー部  
  部員7人で歴史を刻み始めた盛岡誠桜高男子バレー部
 

 今年度共学化した盛岡誠桜高(附田政登校長、生徒519人)は、男子バレーボール部を設立した。元日本代表選手の南由紀夫氏(44)を監督に招いた。現在は部員7人で、日々練習に励んでいる。

  南監督は2001年に現役引退。バレー教室の講師などをしていたところ、盛岡誠桜高が男子バレー部の指導者を探しているという話が耳に入り、高校指導者の道に飛び込んだ。自身が所属した富士フイルム同様、試合では全員でボールをつなぐ、粘りのバレーで勝利を目指す。

  一つのチームを通年で指導するのは初めて。指導者も生徒も1年生。手探りの部活動が続く。

  練習は体幹トレーニングや柔軟運動、マット運動などが大半。基礎技術の習得、体力作り、調整力を養うことを最優先としている。取材した4月30日も、約2時間半の練習でボールを使ったのは最後の30分ほど。徹底的に基礎の底上げを図る。

  連休中に練習試合の話も持ちかけられたが断った。「2、3年生がいないからこの練習ができる」と南監督。現在ではなく、将来を見据えた練習だった。

  佐藤駿介主将は「とにかく明るいチーム。ピンチになった時こそ笑うが合言葉です」と語る。確かに練習中から笑顔が絶えない。

  ボールを使わない、一見地味な練習。しかし南監督が全日本時代に行っていた練習を取り入れたり、野球などバレー以外の競技の練習を取り入れたりと、雰囲気は明るい。ただ明るいだけではなく、選手が集中していないと南監督が感じると、厳しい言葉も飛ぶメリハリある練習だった。

  チームの平均身長は約172a。体格に恵まれた選手が少ない中、最長身の伊藤仁博選手(178a)に攻撃の軸として期待がかかる。「プレッシャーを感じることはあるけれども、バレーをやっていく中で、何段階か、ほかの人より早くいい経験ができている」と伊藤選手は話す。

  4月25、26日に盛岡体育館で行われた市民体で初の公式戦に臨み、岩手高にセットカウント2―0で初勝利した。

  盛岡市民体では強豪の盛岡南とも対戦。2セットとも大差をつけられ、ストレート負けを喫し、実力差を見せつけられた。それでも南監督は「そもそも1年目から公式戦に出られるとは思っていなかった。早い段階で強豪との差を感じることができたのは収穫」と前だけを見据える。

  佐藤主将は「3年生になった時に全国制覇できるよう頑張る。仮にできなくても、自分たちが礎となれるよう、精いっぱい努力する」と意気込んだ。

  次の公式戦は5月30日開幕の県高総体。持ち前の明るさを武器に、1年生の選手7人と世界を知る1年生監督が県内バレー界に旋風を巻き起こす。


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