盛岡タイムス Web News 2013年  5月 5日 (日)

       

■ 参院岩手選挙区 混迷のうちに前哨戦 無所属平野氏に与野党挑む 民主、生活の擁立が焦点 自民、共産など活発に攻勢

 任期満了に伴う参院選岩手選挙区(改選数1)は、日程で有力とされる7月4日の公示まで残り2カ月を切った。政権復帰した自民党ほか共産党、幸福実現党は公認候補が決まっている。一方、昨年12月の衆院選で議席を守った民主党と党首の小沢一郎氏率いる生活の党は擁立が遅れている。現職の平野達男氏(59)が離党した影響で、民主は県連分裂を回避するため対抗馬探しに苦慮。生活は水面下で作業を継続している。社民党は独自擁立を見送り統一候補を模索。平野氏陣営を含め互いに腹の探り合いをし、目立った動きのないまま連休終盤を迎えた。

  ■独自候補か連携か
  既に自民の田中真一(46)、共産の菊池幸夫(54)、幸福実現の高橋敬子(51)の新人3氏が立候補を表明。平野氏は3月末に北上市で北上後援会を設立。連休中の選挙事務所開きを見送って5月中旬に予定している以外、具体的な活動をせず、民主、生活の動きを見ている。

  民主は昨年12月の衆院選で選挙区2議席を死守。その約3カ月後、選対本部長だった平野氏の離党騒動が起きた。参院選必勝を誓った県連大会からわずか1週間後だった。

  この間、平野氏と自民の接近が判明したものの、自民県連は田中氏を公認。平野氏は民主から除籍され、無所属に。平野氏と親しく応援したい民主支持層は多い。対抗馬擁立を唱えながら慎重な対応を求める声もある。

  県議団12人は会派の結束、地域事情から参院選対応を個々の判断に委ねることを確認。階猛代表は直後に支持を受ける連合岩手(砂金文昭会長)へ主戦論を約束。生活の党との連携は否定し、候補擁立へ県連に諮問委員会を設置。4月28日の常任幹事会で正式決定する考えだった。

  しかし、慎重論が多く諮問委の検討を継続中で擁立期限は伏せている。階代表は3日に盛岡市内で行った街頭演説で「再起をかけて戦う」と宣言したが、連休中に大きな動きはない見通し。

  生活の党は当初4月中の擁立を目指していた。現在も水面下で作業を進めている。

  佐々木順一県連幹事長は「どちらが優先するという話ではないが『独自候補』で『非自民の枠組みの条件を満たす候補』ならベスト。小沢党首は以前から柔軟に対応すると話しており、野党第1党の民主党がどう対応するか。一緒に候補を選考できれば一番良い」と話している。

  ■落下傘払しょくへ
  自民の田中氏は先月の公認後、盛岡市内に仮事務所を設け、今月からポスター掲示も開始。下旬にも同市菜園1丁目に事務所を開く予定。公明党県本部(小野寺好代表)に推薦要請し、同党本部の決裁を待っている。3日は同市大通のイベント会場に姿を見せた。4日は初めての街頭演説を衆院岩手1区内で終日展開するなど、有権者への浸透を進める。

  田中氏は演説で「私の先祖(旧湯田町)、田中の家が育てていただいた岩手県に恩返しがしたい。アベノミクスの経済再生が岩手に伝わるよう橋渡しをさせてほしい」などと訴えている。

  千葉伝県連幹事長は「(擁立が)むしろ遅く、ようやく決まった。投票まで3カ月を切っており、他党の動きよりも1人でも多く県民にPRするのが基本」と説明。田中氏の「落下傘」のイメージ払しょくも図っていく。

  共産の菊池氏は労働組合の支持を受ける候補では連合岩手、いわて労連通じて唯一メーデーに参加。「安倍政権の暴走に正面から対決し、国民的な共同を大きく広げる先頭に立つ」と決意を語る。3日も盛岡市内で街頭演説するなど精力的に活動している。

  社民は4月27日の支持団体との総合選対で統一候補による他党連携の方針を確認。護憲勢力結集を掲げるが、自ら呼び掛けはせず、他党の動向を注視している。伊沢昌弘県連合代表は「比例区を中心に動き出すことで活動を始めている」と話す。

  幸福実現の高橋氏は4月17日に正式に出馬表明。同党で岩手選挙区擁立は初めて。


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