盛岡タイムス Web News 2013年  5月 9日 (木)

       

■  吉田晴美氏が出馬表明 女性の視点で震災から復興 民主が衆院選岩手区候補 千葉県在住の国会議員秘書

     
  記者会見する階猛県連代表(左)と吉田晴美氏  
 
記者会見する階猛県連代表(左)と吉田晴美氏
 

 民主党県連(階猛代表)は8日、夏の参院選岩手選挙区(改選1)に、千葉県市川市在住で国会議員私設秘書の吉田晴美氏(41)を擁立すると発表した。来週、正式に党へ公認申請する。吉田氏は盛岡市内の同党県連事務所で記者会見し「女性や家庭人としての視点を生かし震災からの復興に全力で取り組みたい」などと決意を述べた。同党は、候補に決まっていた平野達男氏(59)が党を離れ、無所属での出馬を表明したことで対応を迫られていた。県内からの候補擁立も模索したが実現せず、「落下傘候補」で難局に臨む格好だ。今後は、候補擁立を前提に、野党間協力も視野に入れる生活の党の動向がカギを握ることになる。

  吉田氏は「東北人の一人として被災した方の現状を見るにつけ心が痛んでいた。復興の役に立ちたいと思いつつ、何もできず、忸怩(じくじ)たる思いで過ごしてきたが、今回、岩手で力を尽くすことができる」と立候補を決意した理由を語り、ソフト面での震災復興や子どものための防災対策に取り組みたいとした。

  吉田氏は山形県河北町出身。立教大文学部卒。英国立バーミンガム大で経営学修士を取得した。シンガポール航空客室乗務員を経て調査会社や証券会社に勤務。2011年4月の千葉県議選には同党公認で立候補し落選した。12年1月から6月まで野田内閣の小川敏彦法務大臣の政務秘書官を務め、現在も小川氏の私設秘書をしている。

  平野氏が離党した岩手県連の苦境を知った小川氏が階代表へ4月半ばに紹介。階代表は「同じ東北人で、震災直後から復興へ思い入れを持って取り組んでいる。幅広い視点で施策を実行していく上では女性の視点も大事」と吉田氏を選んだ理由を説明した。

  野党間での選挙協力の可能性については「他党のことを、こちらからとやかく言うのは控えたい。自公政権に対峙(たいじ)できる立派な候補。まず民主党として精いっぱい支え勝利するよう取り組む」とし「各党の判断で応援していただく分は良い。ただそれを超えて協議となると話は変わってくる」と慎重に言葉を選んだ。

  県連内には平野氏に近い議員や関係者も多く、結束が乱れることを懸念して早急な判断を避ける向きもあった。党関係者からは「候補が決まったからといって、同じ方向を見て戦えるのか。態勢が固まるまでには時間がかかる」といった声も漏れる。

  一枚岩の選挙態勢構築が課題だが、階代表は「これまで皆さんの意見を踏まえ、丁寧に手続きを進めてきた。最終的に県連が割れることはない」と力を込めた。

  連合岩手や岩手友愛会など友好関係にある労働団体には8日のうちにあいさつした。党の公認が決定次第、正式に推薦要請する。連合岩手の八幡博文事務局長は「しっかりした考えを持った候補。応援していきたい。小異を捨て、安倍内閣の対抗勢力が一つになって戦える態勢になればいい」と話した。

  参院選岩手選挙区にはこのほか、自民党新人の田中真一氏(46)、共産党新人の菊池幸夫氏(54)、幸福実現党新人の高橋敬子氏(51)が立候補を予定している。


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