盛岡タイムス Web News 2013年  5月 17日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉150 草野悟 吉浜元気組 弁当完成間近

     
   
     

 連休の中日に、岩手県上野副知事が「吉浜元気組・海からフロントライン研修」に参加しました。吉浜は、明治、昭和の大津波で大打撃を受け、当時の村長さんたちが、「ここより下に住むべからず」という決まりを作り、すでに100年も前から「高台移転」を成し遂げていました。そのおかげで、今回の大津波では人的、家屋被害がほとんどない(家屋2戸・行方不明1人)、まさに奇跡の村(ミラクルビレッジと海外で紹介)なのです。その高台移転の様子を、海から見るとよく分かります。単なる高台造成ではなく、緑に囲まれた素晴らしい景観を生み出しています。20b近い大津波も避けることができました。三陸の宝、素晴らしい海の景観を最大限に生かした高台移転です。

  吉浜元気組は、青年漁師が集まり、三鉄と一緒に「漁師語り部・海からフロントライン」を行います。そこで、参加してくれる方々にお弁当を出そうということになり(食堂がないため)、私が「ホタテ飯」を開発し、(大したことはありませんが)ご覧の吉浜の特色を盛り込んだ海の幕の内弁当を作りました(製作は大船渡のレストランcafe Yuki grandpa=橋本葵店長)。自慢のワカメの白あえやサクラマスのフライ、イカの酢のもの、地場野菜をたくさん取り入れたおいしい弁当です。ホタテ飯は、海藻だしが効いた実に優しい味です。あと少し手を加え、5月末には完成し、予約を受け付けます。

  吉浜元気組は、担い手不足と言われる漁業者の中にあって、若者たちが立ち上がった自力復興隊です。立ち上げには上野副知事の応援が大きな力となりました。何度も足を運び、一人ひとり、膝を交えて若者たちと話し合い、「やればできる」を説いてきました。今では吉浜元気組の若者たちは、皆副知事の大ファンです。地道な活動ですが、きっとこの若者たちの努力が、次の活力になってくると信じています。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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