盛岡タイムス Web News 2013年  5月 18日 (土)

       

■ 参院選 構図は依然流動的? 社民次第で7人目浮上も どうなる統一候補模索

 夏の参院選岩手選挙区(改選1)は史上最多6人の顔ぶれとなった。構図は固まったかに見えるが、依然として流動的な要素をはらんでいる。社民党県連合(伊沢昌弘代表)次第で7人目出馬の可能性が再燃するからだ。自民党の勝利を阻むため野党間で統一候補を模索しするとして、独自擁立を見送った。民主党、生活の党がそれぞれ候補を擁立して大前提が崩れた。行き場を失うことを懸念する支持層の間では、主戦論の声がくすぶっている。

  社民県連合は4月27日、統一候補の模索を表明した。96条はじめ憲法改正を主張する自民党候補の田中真一氏(46)の当選をはばみ、政策面で一致する野党と協力して選挙区候補を応援。同時に党公認の比例候補と連動を図る運動方針を、支持団体合同の総合選対で機関決定した。
  この表明以前に、民主党県連(階猛代表)では現職の平野達男氏(59)が党を除籍され、階代表は直後から独自候補擁立を明言。生活の党県連(代表・小沢一郎党代表)は野党共闘を唱えつつも独自候補を検討してきた。

  社民支持の岩教組など一部は民主支援が基軸の連合岩手(砂金文昭会長)傘下。民主県連は17日に吉田氏の推薦を連合岩手に要請。連合も週明けから関係団体へ吉田氏の引き回しを予定する。

  中央では社民と生活などが非自民で選挙区候補の調整に合意。小沢代表は14日の会見でも「協力については全国的にできるだけ実現したい」と述べた。憲法や消費増税など政策面で一致点も多い。

  しかし、今月に入って民主は吉田晴美氏(41)、生活は関根敏伸氏(57)の擁立を相次いで発表。結果的に自民と対抗する勢力が分散された。統一候補の大前提が崩れた。

  社民は呼び掛けを待つ立場で、現時点で各党から具体的な呼び掛けはない。「他党の動向を注視している」(細川光正県連合幹事長)とはいえ、日程で有力な投票日まで残り約2カ月。いつまで模様眺めできるのか。しびれを切らす支持層が出てもおかしくない。

  社民党の都道府県別得票率で本県は3年前の参院選が全国4位、昨年12月の衆院選は5位と善戦した。選挙区候補を擁立した戦いが奏功した結果だと党関係者は言う。

  比例単独で選挙を戦うのは運動量低下が懸念され、自主投票になれば支持層が選挙区候補の政党に流出する危険性もはらむ。昨年の衆院選敗北で退潮が懸念される党に、主戦論を望む声は根強い。

  伊沢代表は取材に対し「選択肢はある。決めるのはみんな(党県連合と支持組織)だ」と話す。選択肢とは民主、生活の候補どちらかを統一候補にして連携を決断するか、どちらも決め手を欠けば連携せず比例に専念するか。そして、見送った独自候補の擁立に再び踏み切るか。

  各党にしても、ただでさえ複雑な構図の中、自陣へ極力多くの支持を集めたいところ。選挙の構図は社民次第で土壇場まで流動的な状態が続く可能性が残っている。


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