盛岡タイムス Web News 2013年  5月 24日 (金)

       

■  われ世界のかけ橋に 新生日本の創造へ決意 復興とILC誘致強調 全国経済同友会 盛岡でセミナーが開幕

 

     
  盛岡で初開催の第26回全国経済同友会セミナー  
 
盛岡で初開催の第26回全国経済同友会セミナー
 

 盛岡で初開催の第26回全国経済同友会セミナーが23日、盛岡市愛宕下の盛岡グランドホテルで始まった。きょうまで開かれる。同セミナーにはジョン・V・ルース駐日米国大使をはじめ、全国44の経済同友会会員約1100人が出席し、「われ世界のかけ橋とならん―復興から始まる新生日本」をテーマに、これからの日本や東北の経済、社会の在り方などを模索した。

  オープニングでは、主催者を代表して柏木斉経済同友会副代表幹事(リクルートホールディングス相談役)があいさつ。「大震災から2年が経過し、復旧・復興に向けた本格的な動きが始まっているが、まだ多くの人が仮設住宅の暮らしを余儀なくされている。復興から新たな日本の創造につなげなければならない」と、新生日本の創造に向けた決意を示した。

  主催県を代表し、高橋真裕岩手経済同友会代表幹事(岩手銀行頭取)があいさつ。「全国各地の経済同友会から、物心両面にわたる支援を受け、復興に向け一歩一歩前進している。今回のセミナーを契機にILC(国際リニアコライダー)の本県誘致実現に向け、さらに大きな風を引き起こしたい。岩手から、世界に、あしたに、さらには次世代に橋を架けたい。真の地域再生を通じて、新生日本につなげたい」と、前向きな取り組み姿勢を示した。

  達増知事は「本県では、今年度を復興加速年と位置付け、次世代の産業創造につながる支援などに取り組んでいる。東北、日本の再生のためにILCの誘致にも取り組んでいる。被災地の復興は、日本の再生につながる。滞在中、ぜひ岩手の観光も楽しんでもらいたい」と歓迎の意を表明した。

  ルース大使は「起業力、女性活用、若者のグローバル化―日本経済の未来を支える三つの鍵」をテーマに基調講演。シリコンバレーで25年間、事業をしてきたルース大使は、日本は大震災から立ち上がり、新たな活力を取り戻す流れにあるとしながら、起業家精神を再び呼び覚ますことを促した。「日本は戦後、一世代で経済大国に成長した、起業家精神を発揮した。日本各地の若者と接してきた。起業の可能性を秘めている。ぜひ、若い人にこれまでの起業経験を語り、夢を持ち起業を増やすことを勧め、成功したら高い評価を」と起業への期待を示した。

  女性活用に関しては「女性に投資し、より多くの機会を与える。日本では、まだ才能豊かな女性を最大限に経済活動に活用していない。女性の人材育成が課題。企業の支援が必要」と日本の企業に活用の再考を求めた。

  若者に関しては「これから国際競争はさらに激しさを増す。日本の若者も国際的な視野で考え、行動する時代。日本は新しい世代の若者を育成する必要がある。政府だけでなく、経済界にもその役割を担ってほしい」と話した。

  被災県からの報告では、大山健太郎仙台経済同友会代表幹事(アイリスオーヤマ社長)が登壇。「東北の強みは農林水産業だが、農業のやり方を改めて考えなければならない。米の消費料は、この30年で半分に減少した。農商工連携で、パンに負けない味の良い米を栽培する必要もある。水産加工品はネットで全国の同友会会員に買ってもらうようにしたい」とアピールした。

  分科会では、事業継続やエネルギー政策、現場力などをテーマに意見交換が行われた。
 


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