盛岡タイムス Web News 2013年  5月 31日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉152 草野悟 青年、食を通じ地域を元気に

     
   
     


  記念撮影のようなポーズを決めているのは、宮古と北海道の前向き仲間です。

  手前の女性は「田沢しのぶ」さん。宮古田老地区の職場(公民館)に大津波が襲い、危機一髪、難を逃れました。直後から常運寺が避難所となり、そこで必死に被災者の方々のケアを行いました。身近な人たちに多くの犠牲が出た中、悲しみに耐えて今日に至るまで田老地区のために奮闘中です。

  中央の元気満載の青年は「佐藤力」君です。しあわせ乳業の社長です。自然放牧の牛たちが、なんの制約もなく自由気ままに暮らし、おいしい牛乳を提供してくれます。一度口にすると、その優しく深い自然のうまさに感動してしまいます。あと二人の青年は、佐藤力君の仲間で、北海道からやってきました。2人とも社長さんです。「WILD MILK」のブランドで活躍している酪農家の山本さん、「想いの茸」というシイタケのブランドで会社を経営している遠藤さん、仲間の佐藤力君を訪ねて宮古までやってきました。共通するのは、自然の力を引き出す農業、酪農で、「安全でおいしい」をとことん追求しているところです。もう一つは、みなさん立派な青年実業家ということです。この年まで、ただ波に任せて生きてきた私は足元にも及ばないと、落胆するばかりですが、仕方がないので、自己流で生きていきます。

  この佐藤君から、「牧場のタラの芽が出てきました。採りに来て」とお誘いがありました。樫内の狭い入り口から山道を登ると、そこに「しあわせ乳業」の野性の王国みたいな牧場があり、コシアブラやタラの芽、コゴミなど立派な山菜がたくさん出ているそうです。残念ながら佐藤君と合流することはできませんでしたが、近いうちに楽しませていただこうと計画しています。

  山菜探索は次の機会に紹介することにして、今週は、この若者たちが「食の魅力」で沿岸の活性化に真剣に取り組んでいることをお伝えします。頼もしいですね。

  それから、「しあわせ乳業」の酒かすアイスは絶品です。立ちくらみを起こすほどのおいしさですよ。
(岩手県中核観光コーディネーター)
 


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