盛岡タイムス Web News 2013年  6月  12日 (水)

       

■  入札不調が前年度66件 資材不足、人件費増で中止に 盛岡市 工期に遅れの影響も


  盛岡市財政部契約検査課によると、市発注工事の入札不調は2012年度で66件と同課所管工事354件の19%を占めた。11年度の15%を上回った。東日本大震災津波に伴い県内工事が数量とも増えたため、資材不足による価格高騰で資材単価、人手不足などで労務単価が上昇。入札に参加業者が集まらなかったり、入札しても予定価格をオーバーするなどして不調に終わるケースが顕著になっている。工期の遅れにもつながっている。

  12年度の不調66件の内訳は参加業者が集まらないなどの理由による中止26件、予定価格オーバーなどの不調が40件だった。11年度は全388件中59件が不調。内訳は中止16件、不調43件。対象は市の各課主導の随意契約を除く130万円以上の工事。

  契約検査課によると、12年度は資材の価格高騰や入手困難による資材単価、不足する技術者確保のため労務単価がそれぞれ上昇。市の予定価格よりも業者の入札額が上回り、不調に終わるケースが出ていた。業者も収益性の高い発注工事の応札を志向。市発注工事に参加する業者が減って不調に終わるケースも目立った。

  例えばIGRいわて銀河鉄道厨川駅地下自由通路関係、玉山区好摩の社会体育施設外構関係などがある。これにより予定工期の遅れも生じた。不調は1回だけでなく、複数回にわたる工事もあった。不調後に業者の範囲拡大や設計額を見直すなどして改めて入札をし直した。

  市は今年3月下旬に引き上げられた国の資材単価、労務単価を適用。再積算の結果、工事費が13年度当初予算額を上回り、補正予算で対応する必要も出てきた。11日開幕した市議会6月定例会で、つなぎスポーツ研修センターと多目的運動場の整備費が単価引き上げ分などで増額補正を計上している。

  同日の市入札等監視委員会(小野寺正孝委員長、5人)では、12年度下半期の市発注工事から抽出した工事の中に入札不調のケースが1件あった。市立土淵小中学校仮設校舎建設工事その1で、昨年9月補正で急きょ予算化したが、1回目の入札が予定価格を上回り不調に終わった。

  今年4月時点で普通教室2クラス分に不足が生じることになり、設計額を見直して入札実績のある2社による指名競争入札を実施。当初着手予定の昨年12月に入札、契約締結にこぎ着けた。

  契約検査課所管の12年度下半期の市発注工事は142件で、予定価格に対する契約額の割合を示す平均落札率は93・5%だった。11年度同期比2・0ポイント上昇した。随意契約を除く一般・指名競争入札、総合評価落札方式いずれも11年度下半期を上回り、資材・労務単価増加が影響したと推測される。


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