盛岡タイムス Web News 2013年  6月  25日 (火)

       

■  ILC誘致に産学官で総力 復興の象徴に東北へ いわて未来づくり機構 総会で緊急決議採択

     
   ILCの東北誘致を求める決議を採択した、いわて未来づくり機構総会=ホテルメトロポリタン盛岡ニューウィング  
   ILCの東北誘致を求める決議を採択した、いわて未来づくり機構総会=ホテルメトロポリタン盛岡ニューウィング
 


  いわて未来づくり機構の2013年度総会は24日、盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡ニューウィングで開かれた。国際リニアコライダー(ILC)誘致の緊急決議を採択し、7月の国内候補地決定に向け、産学官が東北誘致へ総力を結集することを確認した。総会に先立つ今年度の第1回ラウンドテーブルでは、達増知事ら共同代表がILC誘致に対するそれぞれの取り組みを報告。東日本大震災津波からの復興の象徴として大きな期待感を示した。

  総会には約100人が出席。達増知事は「今年度はILCの国内候補地の決定、国体開会の正式決定、三陸ジオパークの認定などが予定されており、復興の象徴となる取り組みが大きく進むと期待されている。機構は活動を一層充実させ、成果や実績を上げるよう取り組む」とあいさつ。

  ILCの東北誘致を求める決議は「質量の起源とされるヒッグス粒子の詳細な性質解明など、宇宙誕生の謎を探求しようとする世界最高・最先端のビッグプロジェクトである。ILCの立地により、その地域には世界各国から第一線の優秀な人材と技術が集う、国際学術研究都市が形成されることが考えられる」と施設への期待感に言及。

  東北への立地意義について「これは震災から立ち上がろうとする岩手にとって、単に震災前の状態に戻すのではなく、より豊かな地域社会を実現していくための、大きな夢となり、確かな希望となる。東北の北上山地には震災の影響を全く受けることのなかった50`にもわたる強固な花こう岩帯が存在し、地質調査においても活断層がないことが判明している。ILCの適地」と訴えている。

  ラウンドテーブルは岩手大学の藤井克己学長、県商工会議所連合会の谷村邦久副会長、県立大の中村慶久学長、岩手経済同友会の高橋真裕代表幹事、大船渡商工会議所の米谷春夫副会頭、達増知事がコメントした。

  藤井学長は「ILCは基礎科学技術がわれわれにも希望をもたらす」、谷村副会長はILC推進協主催の29日の県民集会について「産学官民が一丸となって取り組むため、行政はじめ各団体や県民による集会を開く」と説明した。中村学長は「復興の象徴となる活動の推進では、本学もILC推進会議を設置したので、これから取り組みを進めたい」などと述べた。


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