盛岡タイムス Web News 2013年  6月  28日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉156 草野悟 やまだ丸ちょっとずつ前進

     
   
     

 真っ白い船体が湖面のような美しい山田湾をクルーズしています。試運転に駆け付けてくれたお嬢さんたちを案内している船頭は、私の友人で「山田夢プロジェクト」の鈴木隆康君です。山田町に勤務しています。津波で家、家族、大きな痛手を負いました。それでも休むことなく、必死で山田町、郷里の復活のためにまい進しています。

  「山田夢プロジェクト=間瀬慶蔵会長」は、地元の青年たちの集まりで、郷土の復活のためにさまざまな事業に取り組んでいる団体です。震災からの復興のためには、こうした次世代の担い手が不可欠です。「山田夢プロジェクト」は、類いまれなる素晴らしい山田湾の魅力を観光振興につなげようと、「山田の牡蠣(かき)小屋」や「シーカヤックで湾内クルーズ」などを支援しています。

  三陸鉄道を勝手に応援する会は、彼らの活動をバックアップしようと、船と30馬力の船外機を寄贈しました。6月初旬、船外機が届き、めでたく進水です。「すごく滑らかで、気持ちよく走るよ」と鈴木隆康君が報告してきました。オランダ島や透明度の極めて高い(約30b)海中をのぞいたり、牡蠣やホタテ、ホヤの養殖を見学したり、盛りだくさんのプログラムを用意しています。

  この船の寄贈には、レゲエミュージックでは世界でも第一人者の「リクル・マイ」さんも寄金を出してくれました。彼女は宮古出身で、当会の会員です。いつも一生懸命、募金活動をしてくれます。いつか里帰りの時には、この船で案内しようと「宮古支部長・内舘さん」と話をしています。山田町も、いろいろな問題が山積しています。でもきっと明るい方向で解決していくと信じています。何よりも地域を愛し、心から仲間を大事にする若者がたくさんいますから。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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