盛岡タイムス Web News 2013年  8月  9日 (金)

       

■  最先端の技術を体験 東北農研センター 高校生が科学合宿


     
  実習着に身を包み、牛を観察する参加者たち  
 
実習着に身を包み、牛を観察する参加者たち
 

 盛岡市下厨川の東北農業研究センター(今川俊明所長)で6日から3日間、科学技術体験合宿プログラム(サマー・サイエンスキャンプ)が行われた。独立行政法人科学技術振興機構が主催する同キャンプに、東北農研が共催。全国の応募者から選考された高校生10人が、2泊3日で専門分野の講義や実習を体験した。参加者は、岩手をはじめ、山形、栃木、東京、愛知、岡山など各都県から集まった。6日には開講式が行われ、さっそく研修を開始した。

  同キャンプは1995年から毎年開かれ、今年で19年目。大学、公共研究機関、民間企業など、全国各地の会場で同時期に開かれ、これまでに1万2千人以上の高校生が参加している。東北農研では2006年から毎年、地域農業研究所としての特色を生かしたテーマで参加者を受け入れてきた。今年度は「牛の行動測定と牛肉ができるまでを体験しよう」をテーマに、牛の行動測定、牛肉のおいしさ調査、牛の胎児の観察などの内容が予定されている。

  開講式では、今川所長が東北農研の研究内容を紹介した上で「サイエンスキャンプで科学に対する興味をより深くし、将来、研究所で活躍してくれることも期待している。今回は牛についての勉強だが、東北農研の幅広い研究分野も参考にしてほしい」とあいさつ。

  その後、参加者たちは東北農研の広大な敷地内を視察。座学で牛にとっての快適な環境や牛との接し方などを学んだ後、牛舎での実習に臨んだ。実習では白いツナギの実習着に身を包み、牛に触れたり観察したりした。

  参加した小笠原純香さん(宮古高2年)は「牛を初めて間近で見たが、意外におとなしい。牛のおいしさを調べるというプログラムに興味がある」と笑顔。

  山形県から参加した柿崎大哉君(新庄北高1年)は「こんな広い敷地の研究所で牛が見られるのはめったにない経験。触れることで、生きていることを実感した」と話す。静岡県の野毛祐希さん(静岡雙葉高2年)は「乗馬をしていて馬には慣れているが、牛を触ったのは初めて。獣医学部を目指しており、牛の胎児について学べるのが楽しみ」と意欲を燃やしていた。


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