盛岡タイムス Web News 2013年  8月  11日 (日)

       

■  雫石町は被害拡大 鉄砲水が住宅を襲う


     
   せきとめられた和野川脇にあふれ、道路を冠水させて水田に達する上野沢下流の上野地区(雫石町上野上和野地内、10日午後3時ごろ)  
   せきとめられた和野川脇にあふれ、道路を冠水させて水田に達する上野沢下流の上野地区(雫石町上野上和野地内、10日午後3時ごろ)
 

 雫石町は災害救助法の適用を受けるほど、甚大な被害となった。竜川(雫石川)はじめ各地域の河川があふれ、鉄砲水となって流域の住宅など建物をを襲い、浸水被害を起こした。町によると、10日午後2時時点で床上浸水48世帯、床下浸水41件、道路や路肩の土砂崩れ被害が109件、道路冠水1件と時間の経過とともに被害の規模が拡大している。

  土砂崩れなどで孤立状態になっていた上野沢地区32世帯64人については、接続道路の整備や自衛隊による発電機と燃料の持ち込みが行われた。11日朝には食料が送り届けられる予定。町は体調不良などを訴える住民の支援をし、特に救出などは行わないという。

  上野沢下流部の上野地区では、集中豪雨による倒木が大量に流出し、和野川をあふれさせたため北側の上和野、南側の松嶺、中野の両脇で鉄砲水が起きた。住宅や農地、農業施設に被害が出た。10日も道路を冠水させたまま下流方向へ勢いよく流れる状態が続き、水田に大量の流木や砂が流れ込んだ。

     
   県道盛岡鶯宿温泉線の片側が大きく崩落した。右奥の建物は南畑小学校(雫石町南畑地内、10日午後1時ころ)  
   県道盛岡鶯宿温泉線の片側が大きく崩落した。右奥の建物は南畑小学校(雫石町南畑地内、10日午後1時ころ)
 

  道の駅500b手前にある橋場上野山地内でも鉄砲水が発生。浸水被害が起きた。団体職員安本冨士夫さん(54)宅では、道路を越えてきた鉄砲水と水路の取水口から大量の河川水が流れ込んだ。2階建ての基礎部分が削られ、床下浸水。水量は減ったが10日午前中も流入が続き、川魚まで流れてきた。

  「町に何度も電話した。道路と河川の対策を同時に行って、流れを変えないと何度も同じことが起きる」と早急な対策を願った。

  町内では国見温泉で孤立していた22人のうち旅館2軒の従業員らを除く12人が10日午前に自衛隊ヘリで救出された。孤立の可能性があるとされていた芦ケ平地区については、警察が孤立していないことを確認した。

  同町では避難勧告を出せない状態の中、住民の自主避難を受け入れるため公民館2カ所を確保していたが、同日午後3時時点では御明神公民館の6人のみとなっていた。


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