盛岡タイムス Web News 2013年  8月  13日 (火)

       

■  4市町が激甚指定を要望 集中豪雨 床上床下浸水1000戸超に


 盛岡地域を中心とした集中豪雨から3日が経過した12日、各地で復旧作業や被害状況の調査が続いた。住家被害は同日午後3時現在のまとめで、全壊3戸、半壊3戸、一部損壊6戸、床上浸水270戸、床下浸水808戸に達している。水田への土砂流入など農地・農業用施設被害も500カ所を超えており、被害はさらに拡大する見通しだ。盛岡市、雫石町、紫波町、矢巾町は共同で同日、県に対し、激甚災害の指定・適用を国に働き掛けることなどを緊急要望した。

 4市町村長は同日午後、県庁を訪れ、達増知事に緊急要望書を提出した。要望は激甚災害の指定・適用を国に働き掛けることや、災害復旧への財政支援など3項目。達増知事は「市町村と協力しながら、国に対しても支援を求め、対応していかなければならない」と述べ、激甚災害の指定を国に要望していく考えを示した。

  雫石町は、避難所の設置費用などを県と国が折半する災害救助法の適用が決まっているが、矢巾町や紫波町は住家被害が基準の6割程度で法適用を見送る。達増知事は同日午前の会見で「災害救助法の適用は財源確保の問題。お金が足りなくて必要な被災者支援や復旧作業ができなかったということがないよう県としても市町村と連携し、国に要望していきたい」と話した。

  県災害対策本部によると、雫石町上野沢地区は32世帯64人が孤立していたが11日夕方までに自衛隊車両が通行を確保し、孤立を解消。孤立集落の救援などに当たっていた自衛隊は全て撤収した。

  矢巾町や紫波町では浸水した住宅などへの薬剤消毒を実施。盛岡市、雫石町、矢巾町では災害ボランティアセンターが立ち上げられ、県内外の市民ボランティアも受け入れて泥出し作業などを本格化させている。

  市町村別の住家被害は12日午後3時現在のまとめで、雫石町が全壊1戸、半壊1戸、一部損壊5戸、床上浸水47戸、床下浸水182戸、矢巾町が床上浸水91戸、床下浸水308戸、紫波町が床上浸水110戸、床下浸水219戸、盛岡市が全壊2戸、半壊2戸、床上浸水16戸、床下浸水35戸、滝沢村が一部損壊1戸、床下浸水4戸などとなっている。盛岡市、花巻市、矢巾町、紫波町で出されていた避難勧告は11日朝までに全て解除された。

  避難勧告があった2市2町に加え、雫石町、滝沢村、遠野市でも自主避難が行われ、12日午後3時現在で雫石町の御明神公民館に5人、盛岡市のつなぎ老人憩いの家に4人が避難している。

  紫波町、矢巾町、雫石町の計5地区82戸で発生した断水は同日午後3時現在で雫石町の1戸を残し復旧した。

  不通となっていた秋田新幹線、盛岡―秋田間、JR田沢湖線盛岡―田沢湖間は12日朝から運転を再開。JR花輪線好摩―大館間は上下線で運転見合わせが続いており、復旧には時間がかかる見通し。

  国道46号は雫石町橋場地区付近で計10カ所の土砂崩れや路面冠水が発生し通行止めとなっていたが12日午前7時に解除(一部片側通行)した。


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