盛岡タイムス Web News 2013年  8月  14日 (水)

       

■  激甚指定の基準見直しも必要 政府調査団が来県 亀岡政務官が豪雨被害視察


     
   盛岡市繋地区の被災現場を谷藤裕明盛岡市長らの案内で視察する亀岡偉民内閣府大臣政務官ら  
   盛岡市繋地区の被災現場を谷藤裕明盛岡市長らの案内で視察する亀岡偉民内閣府大臣政務官ら
 

 亀岡偉民内閣府大臣政務官を団長とする東北の大雨被害の政府調査団が13日、来県し、集中豪雨で大きな被害を受けた盛岡市や雫石町、矢巾町、紫波町を視察した。視察に先立ち、県庁では達増知事や盛岡、雫石、紫波、矢巾、花巻の5市町の首長らが、調査団と意見交換。被災状況を説明し、災害復旧事業への国の補助率を引き上げる激甚災害指定などを要請した。

  達増知事は「調査結果を災害復旧施策に反映いただき、激甚災害の指定や災害恒久対策等への財政支援、公共土木施設、農地、学校の復旧、被災者の生活再建や商工観光事業者の復旧に対し力強い支援をお願いしたい」とあいさつ。

  各首長もそれぞれの市町の被災状況や復旧への取り組みを話し、亀岡政務官に要望書を手渡した。

  このあと、調査団は秋田県大館市を皮切りに、雫石町の竜川堤防の欠損箇所や盛岡市繋地区を視察。繋地区では温泉宿の背後の山が崩れ、大量の土砂が流出した状況や運転がストップしている源泉供給タンクなどを見て回り、同市や温泉の関係者から話を聞いた。

  10施設への温泉供給を集中管理している、つなぎ源泉管理有限会社の佐藤弘さん(60)は「ポンプを囲う建物を建て直さないと、電気を使用する許可が下りない。突貫工事でも進めたいが、復旧は盆過ぎになりそうだ」と困惑。「環境が変わり、これまで経験したことがない雨が降るようになった。このまま、ここに住めるかどうか」と背後に迫った山を見つめ、恒久的な安全対策を願った。

  調査団は流木が川をふさぎ、住宅地など広い範囲に洪水を招いた矢巾町の岩崎川周辺や、土石流が流れ込んだ紫波町のラフランス温泉館などにも足を運び、防災の課題を確認した。

  視察を終えた亀岡政務官は、報道陣に対し、激甚災害指定を検討しながら、国として早期に復旧に着手する方針を示した。「倒壊件数ではなく、被災状況の大きさから見ると(激甚災害の)基準そのものの見直しも必要だ。全国的な課題と地域的な課題とを分けて考えていかなければならない」と述べた。


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