盛岡タイムス Web News 2013年  8月  20日 (火)

       

■  盛岡市 内陸初の不燃系受け入れ開始 震災津波の災害廃棄物 宮古、山田から11日まで


     
   リサイクルセンターに到着した宮古地区の不燃系廃棄物の放射線量を計測する盛岡市の職員(19日午前11時ごろ)  
   リサイクルセンターに到着した宮古地区の不燃系廃棄物の放射線量を計測する盛岡市の職員(19日午前11時ごろ)
 

 盛岡市は19日から、東日本大震災津波の沿岸被災地で発生した不燃系の災害廃棄物受け入れを同市玉山区内の市リサイクルセンター(最終処分場)で開始した。県の要請に基づき11月までに宮古地区と山田町から合計で最大4100d、約3100立方bを受け入れ予定。災害廃棄物の広域処理で、不燃系の受け入れを開始したのは内陸市町村で盛岡市が初めてとなった。

  受け入れる不燃系災害廃棄物は、有機物が5%を超える管理型土砂混合くず。破砕選別施設から発生するコンクリート片や壁材、プラスチックなどが細かく混じり合った土砂系不燃物で、細かい木くずなどの混入量が多いため再利用が難しく、県から埋め立て処分の要請を受けていた。

  同日は宮古地区の赤前仮置き場からダンプ車2台が2往復、山田地区の仮置き場(船越公園脇)からダンプ車3台が1往復して、それぞれ同センターへ廃棄物を搬入した。いずれも出発前に仮置き場、廃棄物の放射線量を計測してからセンターへ搬出された。

  このうち宮古地区の1往復目は午前11時前にセンターへ到着。分別施設前でそれぞれのダンプ周囲の空間線量と運び込まれた廃棄物の線量を計測。いずれも1時間当たり0・04〜0・06マイクロ・シーベルトと問題がないことを確認し、埋め立て場所へ運び込まれた。

  ダンプは10d車で、それぞれ約6d、6・7dの廃棄物を積載していた。市では11月までに10dないし12d車で月曜から金曜に廃棄物を受け入れ、放射線量の計測をした上で他の一般廃棄物と同様に埋め立て処分する。受け入れ量の最大4千dはセンターの4カ月分の処分量に相当するという。

  センターでは地元住民と有識者、市関係部課長の計10人で構成する市廃棄物処分場環境保全対策協議会の長山幸一会長、地元川又自治会の住民も立ち会った。

  受け入れについて事前に市から説明され、協議の場も設けられ、合意に至った。その中で搬入時には廃棄物をシートなどで覆うという話になっていた。同日午前中に宮古地区から搬入されたダンプ車にはシートが掛けられていなかった。

  長山会長らは搬入前に雨で廃棄物が道路などに流出する可能性もあり「地元だけでなくルート全体に影響のあること」と指摘し、徹底を改めて求めた。市も県を通じて周知することを約束した。

  長山会長は「地元も総意として受け入れることにした。被災地の方たちのことを考えると、受け入れざるを得ない。受け入れ条件を基に確認させてもらった」と話していた。


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