盛岡タイムス Web News 2013年  8月  20日 (火)

       

■  〈詩人のポスト〉 「山の子の友達」」照井良平


  
ブナ林の中で
山の子の友達が 今日も
絵を描いている

さんさんと
画板に描き出されているのが
山の子の素顔
コブシの花の目であって口であって
藤の花の髪であって
描きにくそうに
描いているのが澄んだ心らしいが
それもいつしか
新緑色に描き出されている
燦燦33と

飽きれば
渓流を笑ったり転げたり
川ガラスや矢車草と語りあったり
リフレッシュを楽しんでいる
ええっ と思うことは
イワナに釣り糸を垂れたり
昼下がりの木漏れ日の溢れる日に
草むらに横たわり
思いを綴ったりしていること

そんな時の山の子は
風となって沢を吹いている
友達の傍らをそよと吹いている
ほっとするような眼差しで
暖かく吹いている

実は 山の子の友達から
和紙の手紙をもらったことがある
あなたと同じような
生き方をしてみたいと


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