盛岡タイムス Web News 2013年  8月  27日 (火)

       

■  生活再建と災害復旧を 豪雨被害 繋地区民が盛岡に要望


     
   市の菊地総務部長(右)に被災者の生活再建や復旧作業に関して要望する、繋地区の各団体関係者(左側)  
   市の菊地総務部長(右)に被災者の生活再建や復旧作業に関して要望する、繋地区の各団体関係者(左側)
 

 記録的な豪雨で大きな被害を受けた盛岡市繋地区の町内会や観光団体関係者らは連名で被災者の生活再建と災害復旧事業に関して全9項目を盛岡市に要望した。災害救助法の適用を受けた雫石町と隣接する同地区が適用外となっており、同法に準じた援助を要請。これに対して市側は全半壊や国保税などの減免など、一部については市独自に救済措置を講じると明言。制度が固まり次第、被災住民へ周知することを約束した。

  要望はハード面が▽道路、河川、上下水道、林道、治山、治水などの激甚災害指定▽河川土砂しゅんせつ、道路改修、側溝やマンホールの土砂上げなどによる早期復旧、急傾斜地対策区域の見直し・拡大▽農地・農道・農業用水路の早期復旧、被災農家の負担軽減▽林地荒廃被害対策、林道・枝線の早期復旧、土砂崩壊防備保安林の指定拡大―など。

  ソフト面は▽被災者生活再建支援▽観光・宿泊、源泉事業者被災対策▽つなぎ温泉事業者と配湯受給事業者に東日本大震災グループ補助金制度に準じた適用―を求めた。

  同日は同市つなぎ地区活動センターを会場に地元から石井幸夫つなぎ町内会長(消防団第20分団長)、高橋金兵衛つなぎ地区振興福祉推進協議会長、佐藤義正つなぎ温泉観光協会長ら15団体の代表ら約30人、市関係部署から約20人がそれぞれ出席した。

  石井会長は地元代表であいさつし「生まれて初めての大変な被害を受けた。温泉地や河川は万が一の大雨があれば、つなぎ地区は全体的に危険だと主張してきたが、実際に起きてしまった。家庭や旅館ホテルなどの一日も早い救済、林道関係は全く不能になり林野火災への対応も懸念される」などと訴えた。

  地区からは林道の改修などハード事業では、災害復旧費を充当する場合でも国の査定を受ける前に事業を前倒しするよう要望が出た。

  市消防防災課の23日正午現在のまとめでは、市内全域の被害は1162件に上る。うち繋地区は件数こそ少ないが全半壊、床上浸水、商工関係施設の被害のほとんどを占める。土砂崩れも大規模で、林道3カ所も通行止めが続いている。

  源泉は発生から2週間で仮復旧したが、施設へ早期に供給するため被害を受けた同じ場所にある。今回ほどの規模でなくても豪雨が襲えば、二次被害の可能性が懸念される。市側は1時間37_の雨量に対応した水路を施工済みで、県と上流部の砂防えん堤による対応や追加工事などを検討するという。

  源泉管理会社責任者の佐藤弘さんは「土砂だけでなく水であふれる。抜本対策ができないなら、次起きた時にどう防ぐのか。本復旧は場所をずらして、かさ上げしなくてはいけない。少々の災害でダウンするようでは安定供給ができない」と懸念を示した。

  菊地昭夫総務部長は「切実な話を十分うかがった。関係機関との協議もあるが、誠心誠意全力で取り組む」と約束した。センターに職員を駐在させて要望に随時応じるという。
 


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします