盛岡タイムス Web News 2013年  8月  28日 (水)

       

■  紫波型エコハウス基準を決定 快適性の向上に地産地消 年刊暖房負荷48kw持以下 相当すき間面積0・8平方a 構造材に超散財80%以上


     
   オガールプラザ北側のオガールタウンの造成状況を確認する建設部会の関係者ら  
   オガールプラザ北側のオガールタウンの造成状況を確認する建設部会の関係者ら
 

 環境に配慮した住宅づくりを目指す紫波型エコハウス研究会の建設部会は、紫波町紫波中央駅前の住宅地「オガールタウン」(57戸)、町内住宅の「エコ改修」などに適用する独自の紫波型エコハウス基準を決定した。▽年間暖房負荷48`h時以下▽相当すき間面積0・8平方a▽構造材として町産材80%以上使用――の3項目。これらの達成により住宅の断熱性能や快適性の向上、木材の地産地消などへ貢献する。

  町オガールタウン調整会議委員の竹内昌義東北芸術工科大教授は「町産材を住宅に80%以上使うことは、相当画期的なこと」と力を込める。全国的にも、街並み全体に地元材を活用した住宅を建設するための体制、設備がある場所は少ない。画期的な体制が同町に確立するとともに、町産材の有効活用も図られる。

  住宅の機能について、通常の住宅での年間暖房負荷は100〜150`h時という。断熱性の向上や日射などの自然条件の活用により、通常の3分の1から2分の1以下に抑えることが可能になる。同負荷を抑制することで冷暖房の燃料代や電気代の節約など、居住者の生活コストの削減につながる。

  気密性向上のため、すき間面積を1平方b当たり0・8平方aに抑える。通常の住宅では4平方a程度という。すき間風がなくなるため断熱につながり、居住の快適性が飛躍的に向上する。そのほか、気密性を高めることで、建物を長持ちさせることができる。

  住宅性能の確認のため、同部会では計算ソフトの導入も検討している。建物の図面から暖房負荷を計算できる。その数値を確認しながら設計すれば、余分な材料の削減などによる建築コストの抑制などにつながる。

  同基準は24日に同町のオガールプラザで行われた第3回建設部会で決定した。同研究会では今後も、循環型まちづくりを実施してきた町の環境に適した、エコハウス実現のために研究を続ける。

  技術習得などを目的に建設されるモデルハウスは10月着工、来年2月竣工を予定。住宅地の分譲は10月を予定している。

  竹内教授は「基準は決まった。今後は基準に沿った建築を実行するための技術研修が必要。問題点を抽出しながら勉強を進めていくことが、全体の技術の底上げにもなる。一つの目標に向けて動き、紫波らしい住まいが完成すればと思う」と話した。
     


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