盛岡タイムス Web News 2013年  11月   29日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉177 草野悟 素敵な女性たちの話にうっとり


     
   
     

 浜千鳥は一貫して震災復旧の応援を地道に取り組んでいる釜石の酒造会社さんです。社長の新里さんは、震災前から三陸鉄道を勝手に応援する会のバックアップをしてくださり、三陸鉄道も応援してくれています。何より地域をとても大事にする会社なのです。その「浜千鳥を楽しむ会」が盛岡のホテルで行われました。300人以上は参加していたでしょうか、毎年恒例なので楽しみにしているファンの方も大勢おりました。今年のゲストは作家の「藤田千恵子」さんです。日本酒の大家で海外でも多く活躍しています。左は浜千鳥の機関誌にも登場している岩手の誇る商品開発コーディネーターの五日市知香さんです。共通する部分は「いくら飲んでも酔わない」「うまそうに飲む」でしょうか。

  藤田さんの講話は、日本酒と杜氏にまつわる話でした。物静かで、それでいてしっかりとお話しします。日本酒、そして和食文化を支えてきた杜氏の役割は、日本人にとってとっても重要な位置付けにあったこと。歴史と伝統、上下関係の厳しさの中で、60歳程度の杜氏は「若手」であること。それなのに、20代で浜千鳥の杜氏となった奥村康太郎さんの素晴らしさは群を抜いている。新しい杜氏の世界を創る人である。元来、その技術は門外不出が当然だったが、新しい若い力は幅広い交流をし、お互いを研究し切磋琢磨(せっさたくま)している。と分かりやすく分析してくれました。その流れるようなお話に、すっかり聞きほれてしまいました。藤田先生が執筆した「おとなの常識 日本酒」という本にサインをしてもらい、すっかり満足です。

  五日市さんは、「小さな力の商品開発」が身上で、全国津々浦々、生産者の方々との交流を積極的に行っています。地方にはそれぞれの花があると言っています。藤田さんもまったく同じで、気候風土の違うそれぞれの地域の魅力が日本酒に詰まっていると言っています。

  見た目にはおとなしい淑女っぽい方々ですが、実は恐ろしい根性を有しています。射抜くような観察眼と鋭い洞察力。しかも行動力が伴うものですからたまりません。強い女性が増えてきたものです。でも同席した仲間には強い男もいるのです。こちらには酒豪男子、ビッグブルズの山口和彦社長がいました。が、…利き酒では「全問不正解」。クスっと笑われてしまいました。でも酒量だけは飲みましたよ。およそ一升。さすが山口さん。男です。

  そんなことで、新里社長さん、粋なお計らいに感謝申し上げます。楽しいパーティでした。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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