盛岡タイムス Web News 2013年  12月 15日 (日)

       

■ 長屋を現代生活に合わせ 盛岡市八幡町の築100年以上建物 旅館⇒スナック⇒一般住宅 森の音がリノベーション きょうまで見学会

     
  八幡町の長屋建築物を改修した住宅。柱や2階の窓の建具などは昔の趣を生かした  
   八幡町の長屋建築物を改修した住宅。柱や2階の窓の建具などは昔の趣を生かした
 

 雫石町七ツ森の住工房森の音(櫻田文昭社長)は、盛岡市八幡町の築100年以上の長屋建築物を個人住宅に、リノベーション(大規模な改修工事)をした。14、15日に現地で完成見学会を開いている。明治時代からの歴史あるたたずまいをそのままに、明るく開放的に改修した居住空間を披露した。

  リノベーションをしたのは、以前は旅館やスナックとして使用されていた建物で、延べ床面積約200坪の地下1階、地上2階建て。耐震診断を実施し、補修や断熱改修をすることでまだまだ使用できることを確認。「長屋という貴重な建物をぜひ生かして住み継いでいきたい」との施主の希望を受け、もともとの建物の構造を生かして改修した。

  旅館の客間3部屋分を使用したリビングダイニングキッチンは、大きなナンブアカマツのはりで補強。2階部分の客間の一部を吹き抜けにすることで、採光性や開放感を出した。旅館として使われていたこともあり、豊富な建具は素材をそのまま生かして窓や出入り口に使用。サッシなどは新たに更新することで、気密性や断熱性を向上させた。

  以前は台所に使用していた部屋は、平たく暗い天井を解体し、天窓を設けて明るさを確保。天井部分を解体した際に見えてきた土壁を塗るための下地「小舞」の一部をガラス張りで見せることで、伝統家屋の趣を残した。

     
  旅館の風情を残しつつ、開放感にあふれた居住空間に改修された住宅  
  旅館の風情を残しつつ、開放感にあふれた居住空間に改修された住宅
 


  外壁は一部補修するものの歴史ある八幡町の町並みに合うように、板張りにして違和感をなくす工夫をしていく考え。

  同社マネージャーの山内さゆりさんは「施主さんは盛岡の歴史ある町並みが好きで古民家を探していた。私たちとしても昔からの町並みを残していきたいという思いが強い。昔の方が技術的にはすごいものも多いので、古い建物でも手を掛ければ良さを残していけるということを知ってほしい」と話している。


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