盛岡タイムス Web News 2013年  12月  20日 (金)

       

■  新分野開拓に意欲 岩手大 堺次期学長が会見


     
  会見する堺茂樹次期岩手大学長  
  会見する堺茂樹次期岩手大学長
 

 岩手大の次期学長に選出された堺茂樹同大工学部教授(63)が18日夜に会見した。「4月に学長を拝命しましたら、岩手大の運営に全力で取り組みたい」と抱負を語った。同大では年内に文部科学省に上申の予定で、堺氏は2014年4月1日付で学長に就任する見通し。

  今後の岩手大について「真理を探求してその知を集積し、それを背景にした教育で有為な人材を世に送り出すのが大学としての使命。われわれも知の拠点としての重要性、地域における知の拠点を形成するため、大学として足固めをしたい」と語る。東日本大震災からの復興に関しては「被災地の大学として、震災からの復興や地域再生を担う人材の育成も重要。地域から信頼される大学でありたい」と述べた。

  これからはもっと広い意味で地域の課題に取り組む大学でありたいと語る堺次期学長。「地域の課題に取り組むというと、狭いイメージを持つかもしれないが、地域の課題から世界へ向けての活動は十分可能だと考える」と話し、農林水産業の担い手問題やコミュニティー再生など、県内が抱える課題は日本、ひいては世界に発信できるテーマでもあると語った。

  14年度から岩手大では復興教育を必修科目化する方針が示されている件について「特定の先生が教えるのではなく、文理融合の教育プログラムとして学生に提供したい」と基本スタンスを示す。国際リニアコライダー(ILC)の県内誘致に伴う岩手大への理学部設置については「どういう形で立ち上げるかは検討が始まったばかり。前向きには検討しているが、予算や人が問題になる。理学部そのものを立ち上げるのは岩手大の規模では無理だと思う。理学部と工学部が一緒になった理工学部のような形であれば可能性はある。時間をかけて検討しないと」と話していた。

  岩手大の強みについて「ものづくり」を挙げる。一方、課題として「県内で求められている水産分野が岩手大になかった。非常に大きな産業であり、岩手大として手を着けないわけにはいかない」と述べた。


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