盛岡タイムス Web News 2013年  12月  27日 (金)

       

■  風評克服して新年へ 盛岡市 繋温泉 8月豪雨から復旧完了


     
   大雨被害を克服し、年末年始のにぎわいを取り戻そうとしている繋温泉  
   大雨被害を克服し、年末年始のにぎわいを取り戻そうとしている繋温泉  

 盛岡市繋の温泉街は8月9日の大雨被害から復旧し、例年の年末年始と同じにぎわいを取り戻そうとしている。大雨直後、各ホテル旅館の温泉に給湯する、つなぎ源泉管理のポンプが水没して停止したが、機能を復旧して平常に戻った。被災したホテル旅館からは、復旧にあたってのボランティアへの感謝の声が聞かれる。場所によっては被災したままの民家もあり、つなぎ源泉管理のポンプは来年、移設工事を行い、水害対策を講じる。

  繋温泉は8月9日に県内を襲った集中豪雨で大量の土砂が流出し、お盆のかき入れ時を直撃した。源泉供給が停止したため、風評被害に苦しんだが、秋の観光シーズンには客足が回復し始めた。飲食店を含めて12月までには復旧を終えた。

  県観光協会の佐藤義正理事長は、「土砂の復旧は早かったが、温泉が使えなくなったという風評被害は続き、11月からは払拭(ふっしょく)して平常に戻った。今年の年末年始は9日間取ることができる大型の休みで、29日からかなり入っている」と話し、曜日配列により、好調な施設が多いという。

  つなぎ温泉観光協会旅館組合つなぎ支部の三浦英敏事務長は「お客さまからの問い合わせを見ると風評被害はなくなった。店によって再開するかどうか、とても大変な思いをした人もいるが、皆で頑張って復興した」と話し、それぞれ被災に応じた苦労があった。

  丸家旅館は建物の規模に比べて大きな被害を受けたが、直後に現地で活動したボランティアの手助けで復旧し、平常通りの営業に戻った。丸家旅館の村上ひろみさんは「泥が入って大変なことになり、作り直さねばならないほどだったところに、ボランティアの人たちに助けられた。学生さんたちが本当によくやってくれた。業者に頼んでも今は人手不足で、あの助けがなかったらやることはできなかった」と感謝する。

  ホテル三春の桑原和春社長は「大雨の風評被害は12月前半で昨年の数字に戻っているので、客足は回復しているが、年末年始は例年ほどの混み方ではない。ガソリン高による出控えの影響では」と話し、経済状況による影響も口にした。

  つなぎ源泉管理の佐藤弘さんは、「水害のあとは2週間ほどで、仮設により復旧した。ポンプがあるところは冠水しやすいところだった。河川を直すのは難しいということなので、年明けには補助を受けて安全な場所に移設したい」と話し、温泉全体で被害の克服を図る。


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