盛岡タイムス Web News 2013年  12月  30日 (月)

       

■ 紅白出場に高まる期待 晴れ舞台の福田こうへいさん CD売り上げ4倍増

     
   福田さんの紅白出場を応援するポスター(サンビルで)  
   福田さんの紅白出場を応援するポスター(サンビルで)
 

 盛岡市の歌手の福田こうへいさんのNHK紅白歌合戦出場に向けて、地元の期待が盛り上がっている。福田さんの地元の盛岡市玉山区では、門前寺地区の住民が後援会を設立した。31日は地域の集会所に集まり、晴れ舞台を見ながら年を越す。出場曲の「南部蝉しぐれ」は、歌詞に盛岡や雫石が登場するご当地ソングで、ヒットは地元PRの好機。紅白出場決定から、盛岡市内の店頭ではCDの売り上げが倍増しており、演歌を担うホープとして期待されている。福田さんは紅白歌合戦の前半、12番目に登場する。

  福田さんが所属する盛岡市の事務所ノアの石山弘市社長は「後援会に約800人、ファンクラブに約800人が集まり、みちのくからの出場頑張ってくださいという励ましをもらっている。地元では集まらないが、紅白は大勢の人が見に行かれるのではないか」と話し、全国的な人気を受け止める。

  福田さんの実家近くの住民は、福田こうへい門前寺後援会を設立。福田稔会長は「うちの地域から出た歌手なので、できる限り応援する。紅白出場はなかなかないこと。みんなで集まって盛り上げたい」と話す。

  福田さんは30代半ばまで、盛岡市大通1丁目のサンビルにある呉服店に勤務し、父の民謡歌手、福田岩月を継いで歌っていた。芸能生活が本格化し、脱サラして歌手に専念した。福田さんの元の勤務先の、ふじ美苑の藤田圭社長は「覚悟を決めて、錦を飾ってこいと送り出したとき、紅白に出るのが一番の目標、頂点を目指すと約束した。こんなに早く出るとは驚いたし、正式決定したときは『やった』と電話があった。わたしたちは見守るしかない」と喜んでいる。

  「南部蝉しぐれ」(キングレコード)は久仁京介作詞、奥州市出身の四方章人作曲。地方から都会に出た苦労を、民謡で鍛えた伸びのある声で歌い上げ、多くのファンを獲得した。

  盛岡市内のレコード店では紅白出場をPRし、「あまちゃん」関連のCDと合わせて売り出している。同市みたけ4丁目のエムズエクスポ盛岡店レコード部の村田健マネージャーは「紅白が決まる前から『南部蝉しぐれ』は売れていたが、決まったあとは3倍の売り上げになった。年配の人を中心にロングセラーになっているし、昨年から臼澤みさきも売れ、『あまちゃん』のCDと合わせた出場効果で、岩手関連のCDの売れ行きは増えている」と話し、店頭に効果が表れている。

  盛岡観光コンベンション協会の田口善政企画管理部長は「地域の文化を大切にするため、ご当地ソングはもっと売れてしかるべき。福田こうへいのすごいところは、2、3年前まで近くの神社のお祭りで歌っていた人が、たちまち紅白に出たこと。被災地を励まそうという気持ちが後押ししたのだと思う」と話し、岩手の音楽界の活性化を期待する。




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