盛岡タイムス Web News 2014年  1月  4日 (土)

       

■ 〈町家へようこそ〉保存活用活動から10年 旧岩手川工場が物語館に 盛岡市 鉈屋町に7月オープン予定

     
   現在改修が行われている、もりおか町家物語館。写真は鉈屋町かいわいの市道から見た母屋。壁などが撤去された状態(昨年12月撮影)  
   現在改修が行われている、もりおか町家物語館。写真は鉈屋町かいわいの市道から見た母屋。壁などが撤去された状態(昨年12月撮影)
 

 藩政時代から続く城下町風情漂う盛岡市鉈屋町・大慈寺かいわい。「盛岡町家」と呼ばれる歴史的建造物が残り、保存活用の活動が始まってから昨年12月で丸10年を迎えた。街並みは時代とともに移り変わり、かいわいも老舗が店をたたんだり、町家も取り壊されたり。そんな中、元酒造会社の建造物群を生かした「もりおか町家物語館」が7月末、オープン予定だ。(4、5面にワイド企画)

  もりおか町家物語館は旧岩手川鉈屋町工場の建造物群を修繕し、敷地内を多目的に活用する。2006年2月に酒造会社の岩手川が自己破産。売却、取り壊しの危機に瀕した幕末から明治期に建造された浜藤の酒蔵をはじめ、明治・大正期の建物の保存・活用を求め、市民や市民団体が活動してきた。

  市は08年に購入した事業者と市有地とを等価交換して岩手川の土地建物を取得。地域住民や市民団体、学識者らで構成する懇話会を設け、活用方策や施設計画を検討してきた。11年3月に基本計画が策定された。

  東日本大震災津波に伴い老朽化施設の大規模改修が必要となったが、実施設計を経て12年度に着工。13年度になると施設名称が決まり、施設の設置条例が市議会に提案された。開館は当初よりずれ込んだものの、8年越しの待望の施設が今夏、完成する予定だ。

  まち並みを生かした民間主体の遊歩道整備も計画中。新たな10年を関係者が模索しており、盛岡の歴史と暮らし文化が漂う、かいわいへと市民や旅行客を誘う。
(大崎真士)

 

 



   


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