盛岡タイムス Web News 2014年  1月  8日 (水)

       

■  成長に期待、増税に不安 盛岡商議所新年会 経済人に今年の展望開く


     
  新年会で乾杯する参加者  
 
新年会で乾杯する参加者
 

 盛岡商工会議所(谷村邦久会頭)の新年会は7日、盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡ニューウイングで開かれた。参加した経済人からは、アベノミクスによる経済成長や、震災復興の加速に期待する一方、消費税増税への不安の声も聞かれた。うま年に地元経済の飛躍を期した。

  川村宗生川徳社長は「今年の小売業の課題は、消費税アップにどう対応するか。当社では、本体価格と増税した価格を並列して明記する予定。今回の増税で、消費が停滞状態になるだろうが、そう大きなダウンもないだろう。当社では、一人ひとりの客を大事にする一客入魂の気持ちで臨む」とこの一年の姿勢を示した。

  室田義男ホテル東日本取締役は「昨年は宿泊客が少し減少したが、今年はプラスに転じてほしい。アベノミクス効果の地域波及に期待したい。海外からの客も増やしたい。盛岡、岩手の良さを、官民一体で全国、世界へ発信する必要がある。消費増税による影響は少ないのでは」と言う。

  平井滋県酒造組合会長は「昨年は和ブームが沸き起こった。日本酒も見直された。地酒を推進する自治体も出てきた。今年はこの流れに乗り、岩手の地酒を普及させる一年にしたい。女性の日本酒のファンが増えている。増税に負けないよう頑張りたい」と地酒の浸透に力を入れる。

  平野隆平安商店社長は「豆腐業界では、今回の増税の特例に沿い、値上げを決めた。原料価格高騰を緩和する必要もあった。値上げがどう消費者に影響するかは分からない。当社では、岩手の大豆を使用した新商品を開発し、さらにおいしい商品を提供し、創業114年の歩みを踏まえ、頑張りたい」と話した。

  和嶋憲男県産社長は「アベノミクスの効果は、まだ地方に及んでいない。今年は大いに期待したい。当社は今年、創業50周年を迎える。秋に祝賀会を行う計画。そこに向かい、新商品開発も行い、地域の活性化につなげたい」と50周年に向けた取り組み姿勢を語った。

  野村證券盛岡支店の東英憲支店長は「アベノミクスにとっても日本経済にとっても勝負の年になると思う。成長戦略をきちんとやり中小企業まで恩恵を受けるような戦略ができれば良い。量的緩和に頼り1j110円までいってももうかるのは輸出企業だけで、地元の企業は苦しい。景気が良い演出に走って消費税10%に上げるようではかなりきつい。経済界と国民が、声を大にして規制改革や成長戦略を促さなければならない」と話し、国の適切な経済対策に期待する。

  大成建設東北支店盛岡営業所の佐々木信弥所長は「仕事は多くあるが人手が足りないので、参加するのが難しいところが出ている。国や県の仕事は発注者側も大変。仕事の受け皿を何とかしたい」と話し、復興需要に見合った雇用を求める。

  イオンモール盛岡の石飛正展ゼネラルマネジャーは「チェーンを展開していると、景気回復に温度差があるのは実感している。顧客に喜んでいただけるものを続けていくことが大事。景気が良くなることを楽観するよりも。消費税については高額商品の売れ行きがどうなるか見なければならないが、われわれの業態は3月にまとめて来るのではないか」と消費動向を注意深く見極める。

  丸モ盛岡中央青果の吉田雄一専務は「昨年は雨と台風で野菜、果物に影響があったが、野菜は品薄で12月まで高値で推移し、今も少ない。販売はまずまず順調だが、今からの販売で消費者に迷惑を掛けないようにしたい。消費税により消費低迷が起きなければ良いし、農家の生産資材に影響が無いとも限らない」と災害の影響を口にした。

  東横イン盛岡駅南口駅前の佐藤裕子副支配人は「2店舗とも『あまちゃん効果』があって多くのお客さまに来ていただいた。今年はどうなるのか見通しが不安なところがある。消費税の値上がりもあり、お客さまがどれだけ来てくれるか、よく見たい」と話した。


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