盛岡タイムス Web News 2014年  1月  10日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉182 草野悟 2014年の素晴らしい幕開け


     
   
     

 謹賀新年 毎回お読みいただいている読者の皆さま、あけましておめでとうございます。この潮風宅配便もまもなく200回を迎えます。思えば2011年3月11日から被災地の現状を中心に書いてきました。思い出すと涙が流れてくる、つらいこともたくさんありました。がれきの中から立ち上がり、おいしい料理を提供している方や三陸鉄道の奮闘記のようなものもありました。時が過ぎるのはとても早く感じます。

  あの東日本大震災からまもなく3年。被災地の見た目は大きく変化してきています。立派な道路も徐々に広がってきています。漁港の整備も進み、忙しく漁師の方々が動き回っています。一方、そうした喧騒(けんそう)から取り残されている仮設住宅暮らしの方々が、まだまだ多くいることも事実です。風化ということもよく耳にします。遠く離れた地では「もう震災の映像はいいよ」と興味を示さない人が多いと、友人の記者が嘆いていました。

  そんな中、沿岸復興の星である「三陸鉄道」が、まもなく全線復旧します。厳寒の工事現場では社員の皆さんが必死で復旧工事に当たっています。「少しでも早く、地域のために」と合言葉のように胸に秘めて働いています。南リアス線は、吉浜と釜石の間がつながり、北リアス線は田野畑と小本の間がつながり、ようやく「元通り」となります。地域の高校生の皆さんは、これで下宿をしなくて済む、という親御さんの安心につながります。

  NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で大吉駅長が「見るな、見るんじゃねえ」と叫ぶとユイちゃんが「もう遅い、見てしまった」とつぶやくシーンがあります。トンネルの先は島越の破壊された現場でした。その島越は頑丈で立派な築堤となって復活しました。

  トンネルの先には光があります。希望があります。2014年4月、悲願の全線開通を迎えます。被災地の皆さまにも光り輝く明日が訪れますように。(岩手県中核観光コーディネーター)


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