盛岡タイムス Web News 2014年  1月  12日 (日)

       

■  〈高齢者向けビジネス〉中 ジャスター 宅配で「楽じゃん」 食料品から土産品まで


     
  「お届けサービス楽(らく)じゃん」のスタッフ  
 
「お届けサービス楽(らく)じゃん」のスタッフ
 

 盛岡市盛岡駅前通のジャスター(吉田一郎社長)は昨年9月、宅配サービス事業「お届けサービス楽(らく)じゃん」を開始した。同事業は、日常の買い物に不便を感じている市内の高齢者層に、食品を中心に宅配するサービス。同市厨川に盛岡宅配営業所(小笠原秀二所長)を開設し、同社の新規事業として独自のサービスを提供している。

  「楽じゃん」の会員(入会金・年会費無料)になると、宅配用の「お届けカタログ」が届けられる。カタログは、同社が選んだ一般食品、菓子、米、調味料、酒類から同社の強みの駅弁、土産品まで約850点。会員はカタログを見て、自宅から電話やファクスで注文できる。注文は500円からで、3千円までの場合は、配達料が210円。3千円から1万円(1回の上限)までは無料となる。

  注文時間は午前10時から午後5時まで。同5時までに注文すると、翌日の午前、午後(5時まで)に配達する。商品は、その場で現金と引き換えに渡す。

  配達エリアは月が丘、青山、松園、米内、山岸、紅葉が丘、桜台などの地区でスタート。今後、紫波、矢巾などの地区にも拡張する。同社では10人体制で、ワゴン車3台を使用して配達を行う。

  小笠原所長(54)は「既に大手小売り店などは、宅配サービスを行っている。その中で、市内の高齢化が進行した地区を対象に、買い物に不便を感じている高齢者に絞った。市内の高齢者でインターネットを使用している人は、そう多くない。そのため、従来の電話やファクスの使用に絞った」と話す。

  会員は当初60会員だったが、年末までに260会員に増加した。小笠原所長は「松園周辺、盛岡駅前、仙北周辺が多い。60代から80代が中心。夫婦や家族3人などの世帯が目立つ。マンションの住人も少なくない」と現状を語る。

  注文は、酒や菓子、弁当、米などが多い。「ビールなどの需要が多い。ケースの注文。昔は近所の酒屋があり、届けてくれた。今は店も減って、届けるサービスも減った。当事業では、そのような需要に応えた。米も同じ」という。

  弁当は駅弁で、同社ならではの商品。「この需要が多く驚いた。自宅にいて、各地の駅弁が楽しめるので、旅気分を味わえると、リピーターも多い。駅で販売する菓子も人気」と手応えを感じている。

  小笠原所長は「高額で少量を味わう、弁当も人気。駅しかない菓子も。いいモノや普段飲食できないものを好む。これからは、ニーズに合わせ、カタログを変更する。徐々に会員は増加させたい。まずは300会員超えを目指していく」と力を込める。
    (大森不二夫)


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします