盛岡タイムス Web News 2014年  1月  16日 (木)

       

■  日体協理事会 冬季も岩手開催決定 16年は完全国体に 震災復興の姿 全国へ 盛岡・八幡平も会場


 日本体育協会の第5回理事会が15日、東京都内で開かれ、2016年の第71回国民体育大会冬季大会を岩手県で開催することを正式決定した。これにより同年の国体は、先に開催が決定している夏季・秋季大会と合わせ、「完全国体」として本県で開催される。70年の一巡目岩手国体では冬季大会は実施せず、本県として初の完全国体となる。同日は八重樫勝県教育委員会委員長らが日体協を訪問し、決定通知を受け取った。

  冬季大会で行われる競技は、スケート、アイスホッケー、スキーの3種目。会期は同年1月から2月。スケート、アイスホッケーは盛岡市、二戸市、花巻市の3市、スキーは八幡平市を会場として日体協に申請した。

  完全国体が開催されるのは、95年に福島県で開催された第50回国体以来21年ぶり7回目。また、12年に岐阜県で開催された第67回国体は一部競技を愛知県と共催し、事実上の完全国体となっていた。

  本県で国体のスキー競技会が開催されるのは05年の60回国体「岩手りんどう国体」以来11年ぶり。スケート・アイスホッケー競技会は98年の第53回国体「いわて銀河国体」以来18年ぶりとなる。

  県の国体・障害者スポーツ大会局(松岡博局長)は同日付で国体実行委員会の会則を改定。冬季国体についても実行委員会が所管することとした。実行委では年内に日体協と日程や会場地などの詳細を決定する。

  完全国体開催の正式決定を受け松岡局長は「震災後、被災地で行われる初の国体ということで、並々ならぬ思いで準備している。その国体が県初の完全国体として実施することになった。県民の力を集結し関係機関の協力も得ながら準備を進めたい」と語った。

  県内のウインタースポーツ関係者も決定を喜ぶ。

  本県出身でアルベールビル五輪ノルディック複合団体金メダリストの三ケ田礼一さん(47)は「完全国体の開催は、復興を進める県にとって一つの目標となる。大会は地元の選手が頑張らないと盛り上がらない。選手には重圧もあると思うが、残りの約2年しっかり準備して、悔いのない地元国体にしてほしい」と期待する。

  県スケート連盟(千葉哲会長)の竹田浩久副会長(59)=盛岡市玉山区=は「完全国体ということで、県全体が元気になるような大会になれば。現在高校生で頑張っている子は成年の部で、今スポーツ少年団で頑張っている子は少年の部で、それぞれ力を発揮してほしい」と話した。

     
   「完全国体」となった2016年の岩手国体へ向け練習を重ねる佐藤君  
   「完全国体」となった2016年の岩手国体へ向け練習を重ねる佐藤君
 


  フィギュアスケートインストラクターの佐々木正徳さん(60)=盛岡市玉山区=は「震災後、多くのトップ選手が支援して子どもたちを励ましてくれた。岩手国体は恩返しの気持ちを込めた大会にしなければ」と語った。

  競技に取り組む選手も期待を込める。フィギュアスケートに取り組む佐藤洸彬(ひろあき)君(盛岡中央高3年)は「岩手国体はこれまで支えてくれた地元の人に演技を見せる絶好の舞台。ぜひ出場したい。最高の演技で表彰台を目指したい」と意気込んだ。

  スケート競技が行われる盛岡市の谷藤裕明市長は「希望郷いわて国体における冬季大会が正式決定され、完全国体として開催できることを大変喜ばしく思う。冬季大会の開催は東日本大震災から復興に向かう姿を全国に発信し、感謝の思いを表すことができるよう、盛岡市民、岩手県民一丸となって国体開催の成功へ向けて努力したい」とコメントした。

  スキー競技会場地の八幡平市の田村正彦市長は「永井秀昭選手のソチオリンピック出場決定に沸く本市および岩手県にとって、国体スキー競技の開催地決定も喜ばしいニュース。今年は開催に向けての準備に入らなければならない大切な時期。スキー競技はマンパワーの確保が重要となる。大会の成功に向け、市民の皆さんおよび関係各位と連携しながら一丸となって取り組む」と談話を発表した。
 


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