盛岡タイムス Web News 2014年  1月  17日 (金)

       

■  震災前の水準に回復 いわて花巻空港 台湾チャーター60便に 定期便就航目指して活性


     
   台湾との空路は昨年4月に達増知事を団長とする訪問団が、中華航空に対して国際定期便就航を要請した。中華航空からは通年での旅客需要の創出のため、夏場と冬場の掘り起こしを求められていた。  
 
台湾チャーターが活性化する花巻空港
 

 いわて花巻空港を発着する台湾のチャーター便が今年度60便に達し、震災前の水準に回復した。台湾のチャーター便は東日本大震災後の2011年度には前年の3分の1の14便に減少したが、12年度には36便に復活し、今年度も倍増のペース。60便のうち冬季だけで20便の運行が決まり、八幡平市と雫石町のスキー場に人気が集まっている。チャーター便の活性化により花巻から台湾への定期便就航に、弾みが付くと期待されている。

  台湾との空路は昨年4月に達増知事を団長とする訪問団が、中華航空に対して国際定期便就航を要請した。中華航空からは通年での旅客需要の創出のため、夏場と冬場の掘り起こしを求められていた。

  県と県内のスキー場や宿泊施設が連携し、台湾で増加しているスキー人口を狙った。台湾で日本のスキー旅行商品の実績のある旅行会社に働き掛け、今年度は震災後3年ぶりに台湾とプログラムチャーター便が復活した。

  15日は中華航空機が約150人の旅行客を乗せて花巻空港に到着し、一行は八幡平市の安比スキー場、雫石町の雫石スキー場などで、雪を楽しんだ。

  スキー場のあるホテル安比グランドでは「台湾からのスキーヤーはかなり多くなっており、向こうのスキー博でも北海道や長野や岩手がプロモーションした。台湾では岩手の春の観光は好評で、冬はどうかと聞かれ、スキー場をPRした」と話す。

  雫石プリンスホテルでは「台湾からいらして、すぐ滑り始めた。スキーだけでなく冬の遊びもあり、館内は台湾の人にもできるだけ分かるように案内している」と話し、館内の国際化に努める。

     
  花巻空港で台湾からの観光客を歓迎  
 
花巻空港で台湾からの観光客を歓迎
 


  15日からのプログラムチャーター便は2月8日まで7往復12便運行される。その後も2月9日から3月23日まで8便のチャーターが決まった。プログラム分の12便と合わせて20便で、冬季のチャーター便としては過去5年間で最高となった。

  プログラムチャーターを集客した台北市の高豊旅行社の鄭文豊執行長は、「安比は台湾で日本の知名度のあるスキー場のベスト10に入っており、雪質は北海道と同じ。台湾ではスキー人口が増加していて、メディアが日本に多く行っているし、オープンスカイになってから、座席の要求がしやすくなった」と話した。日本と台湾の間では航空会社の乗り入れが、2011年に規制緩和され、旅行商品を企画しやすい環境が整った。

  花巻空港国際チャーター便歓迎実行委員会会長の花巻温泉の今井洋一社長は、「台湾では航空会社の下に旅行社がいるので、中華航空が実行してくれてありがたい。原発事故の風評はかなり収まってきた。今回のお客さんは、花巻より八幡平や雫石にいらっしゃるが、県全体で誘客していきたい」と話した。

  県県土整備部空港課の木嶋淳総括課長は「台湾からの観光客は春のサクラの時期と秋の紅葉に加えて、冬のスキーの時期も人気が出てきた。観光部門と手を組んで台湾でセールスをした効果が表れたので、定期便就航に弾みが付くよう期待する」と話していた。


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