盛岡タイムス Web News 2014年  1月  28日 (火)

       

■  三陸鉄道 4月6日全線再開 被災区間3年で復旧 新車5両を同時導入


     
  県庁で記者会見する望月社長(左)  
  県庁で記者会見する望月社長(左)
 

 三陸鉄道(望月正彦社長)は27日、東日本大震災津波の被災復旧に伴う全線運転再開の日程を発表した。南リアス線は吉浜―釜石間15`を復旧して4月5日、北リアス線は小本―田野畑間10・5`を復旧して4月6日再開する。全線再開に合わせ、新車両5両を導入。当初見込みの費用約108億円に対して、91〜92億円程度で復旧する。今後はJR山田線の復旧と、沿線人口の回復を待ち、今年の開業30年を期して経営を強化する。

  27日は望月社長らが県庁で記者会見した。望月社長は「計画通り再開できたのは国の支援を含めて全国の皆さんの応援、支援があったから」と感謝した。

  運転再開記念式典は南リアス線が4月5日午後1時半から釜石駅前で、北リアス線が4月6日午前10時から宮古駅前で行われる。

  再開日後の運転本数は、南リアス線は盛―釜石間で上下各9本、北リアス線は、宮古―久慈間で上下各11本。震災前に比べてそれぞれ2本減少する。新車両は3月20日ころ納入予定で、昨年の南リアス線運転再開に合わせて導入した車両と同様、クウェート国からの震災復興支援の一部を活用する。

  新車両はお座敷車両1両、新レトロ車両1両、一般型車両3両。

  新お座敷車両は「三陸の技 まるごと博物館」をテーマに、古民家をイメージしたデザインで、岩手の伝統工芸品を展示する。北リアス線で企画列車、団体貸し切り列車として運行する。愛称は公募する。

  新レトロ車両は現在の同形車両と色やデザインを一部変更し、南リアス線の祝日などに定期列車で運転するほか、団体貸し切り列車として使用する。一般型車両は北リアス線の老朽車両の更新に新造される。

  望月社長は今後の課題として、「なかなか復興が進まないので、田老も田野畑も島越も駅前にまだ家がなく、街は堤防ができてかさ上げして家が建つ。あと数年はかかる。JRの山田線がどうなるか分からないこともある」と話し、路線を取り巻く環境の整備を求めた。

  復旧にあたっては諸経費が高騰する前に発注を済ませたことなどもあり、当初の見込みより低い事業費に収まったという。


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