盛岡タイムス Web News 2014年  1月  30日 (木)

       

■  友に誓う全力滑走 ソチ・パラ五輪代表 盛岡南高で阿部友里香さん壮行式 「感謝の気持ち」世界へ 震災に負けていない勇姿を


     
  激励の寄せ書きを見詰め、ほほ笑む阿部さん  
 
激励の寄せ書きを見詰め、ほほ笑む阿部さん
 

 3月7日に開幕するソチ冬季パラリンピック(パラ五輪)で、クロスカントリーとバイアスロンに出場する盛岡南高(菊池浩校長、生徒706人)の阿部友里香さん(3年)の壮行式が29日、同校で開かれた。日本選手団の中で最年少選手として出場する阿部さん。「自分の力をしっかり出し切り、応援してくれる人への感謝の気持ちを持って頑張りたい」と、学友らを前に抱負を語った。

  校旗に先導され体育館に入場した阿部さん。全校生徒からのエールや校歌、クラスメートら3年生有志から激励の寄せ書きを受け取り、決意を新たにした。

  阿部さんは山田町出身。生まれつき左腕に障害があり、競技には片手ストックで出場する。クロスカントリーは10年のバンクーバー冬季パラ五輪で、自身同様片手ストックで競技している選手を見て興味を持ち、高校入学と同時に始めた。競技歴3年でのパラ五輪出場となる。

  菊池校長は「岩手が震災から立ち直る中、競技に頑張って取り組む阿部さんの姿は、被災地の誇りです。岩手、東北、日本の誇りです。どうか震災に負けていないところを示し、ソチを駆け抜けて笑顔を見せてほしい」と期待を込める。

     
  全校生徒に激励される阿部さん  
 
全校生徒に激励される阿部さん
 


  生徒会長の橋芽生さん(2年)は「世界という大きな舞台での戦いは厳しいものになると思うが、精いっぱい頑張ってほしい。全校のみんなで応援する。ぜひ世界に笑顔を届けてほしい」と激励した。

  阿部さんは「しっかりコンディションを整え、8位入賞を目指す。最後までしっかり笑顔で滑りたい」と誓う。「大会中に東日本大震災から3年を迎える。地元のことを考えながら頑張りたい」と、故郷への思いを語っていた。

  同校からパラ五輪選手が出るのは初めて。また、ソチ五輪にはノルディック複合に同校出身の永井秀昭選手(30、岐阜日野自動車所属)も出場する。

  阿部さんは2月1日には山田町で開かれる激励会に出席する。同8日にはパラ五輪日本選手団の結団式に参加する。14日からはイタリアで合宿して調整し、その後、ソチ入りする。


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