盛岡タイムス Web News 2014年  2月2日 (日)

       

■ 〈わが歳時記〉 2月 高橋爾郎

 如月(きさらぎ)2月、北国盛岡はいま一番寒さが厳しい時期だ。だが「冬来りなば春遠からじ」、もうすこしで春がやってくる。暦の上では3日は節分、4日は春の気配はじめて立つ立春、19日は氷雪とけ雨ぬるむ雨水(うすい)だ。聞くだけでも何かこころ弾み、潤う思いがする。

  日もだいぶ長くなった。釜石湾の日の出は1日6時40分、11日6時29分、21日は6時17分という。1日1分くらい早くなる。日の入りは1日16時53分、11日17時4分、21日は17時16分で約2分遅くなるという。

  2月の目玉は7日開幕のソチ五輪だ。フィギュアスケート、スキージャンプ、カーリング、スピードスケートなど浅田真央さん、高橋大輔さんたちのメダル獲得はどうなるか。いまからドキドキしている。
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  今年も、いち早く春の訪れを告げるように○○農園から2014年カタログが届いた。グラジオラス、ダリア、アマリリス、カラー、ハス、スイレンの球根類からクリスマスローズ、アルストロメリア、シャクヤク、菊などの多年草、さらには花木苗、果樹苗、野菜、果物まで美しいカラー写真満載で、見ているだけで楽しい。さらに育て方(苗づくり、土づくり、植えつけ、摘芯、支柱、追肥、収穫)まで手を取り足を取るように説明している。妻は花畑、ぼくは野菜畑のささやかな家庭農園だが、いまから体力をつけて春を待つことにしようと思っている。
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  相模湾をのぞむ神奈川県二宮町では、いま早咲きの菜の花が咲き、2月いっぱい見頃だそうだ。熱海の梅林の咲くのはいつ頃だろうか。勤めていた時には、会議や仕事で熱海や湯河原や伊豆長岡をよく訪れた。物見遊山の旅ではなかったが、それでも乏しい時間を見つけて付近の散策をした。懐かしい思い出だ。退職をしてからは妻と2回ほど、伊豆半島を回った。1回目は熱海、伊東、東伊豆、河津を経て下田へ、2回目は沼津、伊豆長岡、大仁、修善寺、天城湯ケ島、土肥、賀茂、西伊豆、南伊豆を経て下田へ行った。ぼくの場合は木下杢太郎、北原白秋、萩原朔太郎、川端康成、若山牧水、井上靖をしのぶ文芸散策の旅だった。伊豆の渓谷の水に育つ山葵(わさび)田、浄蓮の滝、天城峠のトンネルなど、いまも昨日のように鮮明によみがえってくる。
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  天城より水迸(ほとばし) り山葵咲き    阿波野青畝
  山越えて伊豆に来にけり花杏        松本たかし
  伊豆の海紺さすときに桃の花        澤木 欣一
  諸山は遠富士に添ひ朝焼くる        中村草田男
  赤富士に露滂沱(ぼうだ)たる四辺かな  富安 風生       (歌誌編集者)



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