盛岡タイムス Web News 2014年  2月  3日 (月)

       

■  消費増税4月から 高級品から駆け込み需要 宝飾業界で売れ行き伸び 価値観の変化も影響か


     
  消費税率アップ前の駆け込み需要がみられる宝飾(盛岡市内)  
  消費税率アップ前の駆け込み需要がみられる宝飾(盛岡市内)
 

 盛岡市内で、4月からの消費税率引き上げに伴う駆け込み需要が始まった。盛岡市内の宝飾店では、年始の初売りと連動して駆け込み需要が起こり、ブライダル関連の高級品の動きが活発化している。年度末にかけて、日用品の分野にも拡大するとみられるが、増税後には反動による落ち込みが懸念され、影響緩和に国費が投入される。各業界で反落分を埋め合わせ、さらに個人消費の好循環を生み出すことができるか、経済対策の実効が問われる。

  駆け込み需要は、自動車や時計・宝飾など、単価の高い分野で売れ行きの伸びが見られる。宝飾関連の駆け込み需要について、盛岡市菜園1丁目の川徳の武田一隆美術宝飾課長は「皆さん、前から憧れていたブランドや高級品を、消費税増税をきっかけに家族や恋人へのプレゼントに買われる方が多い。震災で価値観がだいぶ変わり、親しい人とのつながりを大事にしようと求める方が増えた。アニバーサリーギフトとして動いている」と話す。

  昨年秋からリングやネックレスが売れ始め、1カラットから4カラットの品の動きが盛んになった。武田課長は「この機会に良い物を身に着けたいという思いと、好況感によって高い物が売れているというニュースの影響もあるのではないか。皆さんに満足してもらえるような、価値あるものをお勧めしたい」と話した。

  同市大通3丁目の道又時計店では宝飾のほか時計が駆け込み需要で売れている。道又和人社長は「耐久性と必要性があり、単価の高い物から売れていく。宝飾は好みの世界だが、婚約が決まった方など、この機会に本当に良い物を選ぶ人が増えている」と話す。

  「2月3月は駆け込み需要が起きるとすれば、2月や8月は物が動かない時期なので、今年は消費税の関係で期待できるのではないか。昨年暮れから好調になってきている」とみている。

  一方で「日用品や食料品は消費するので間際に急いで買う人が多いと思うが、消費税が上がれば、外食産業などは、主婦が財布のひもを締め、回数を減らすかもしれない」と話し、増税後の冷え込みを懸念する。

  財務省東北財務局盛岡財務事務所の今野信弥所長は「ヒヤリングでは駆け込み需要で好調と言っている会社もあり、これまでの政策効果の表れで改善している企業もある」と話し、アベノミクスの実効を図る。政府は今年度の補正予算に「好循環実現のための経済対策」として約5・5兆円を計上し、消費税増税による低所得者への影響、駆け込み需要と反動を緩和するため、約6500億円を盛り込んでいる。


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