盛岡タイムス Web News 2014年  2月  3日 (月)

       

■  〈幸遊記〉照井顕160 三ケ田伸也のジャズベース趣味


 「5歳から小学4年生までエレクトーンを習ったが面白くなくてやめ、野球をやり、中学3年生の時、最後の試合に、父の見ている前で負けてしまった。そしたら建築士だった父がその日に倒れて亡くなった。それで僕も、使い回されてばかりいた野球に、サヨナラをした。」こう言うのは三ケ田伸也さん
(29)。

  中学3年の文化祭で現在、彼の奥さんになった麻衣子さん(29)のドラムをたたく姿にあこがれ、盛岡三高では吹奏楽部でパーカッションを担当。高2の時、先輩にジャズのことを吹き込まれ、3年の時にはジャズ喫茶に誘われて、入った店が「開運橋のジョニー」だった。

  そしてギター少年だった中村慎を中心とするカルテットを、先輩のピアノ・柿崎倫史、遠藤大作(b)と組んでドラムを担当、定期的にジョニーに出演。すると若者たちが演奏するスタンダードなジャズがなかなか素晴らしいと評判になり、IBCラジオで特集を組んで放送され、テレビにも映った。バンドが解散し、セッションに加わるころから、ベースに転向。これがドラムよりうまいんじゃない! と皆が言うようになった。

  岩手大学工学部を卒業した日だった。彼は店を親ってたことからか、大学の卒業証書をその日に持参して僕に見せてくれたこと、就職して、もらった初月給で、一升瓶の芋焼酎を買って来てくれた時の笑顔、思い出すたび、僕は涙がにじんでしまう。

  就職先だったソフトウエア開発会社から、東日本大震災後に、文部科学省予算で設立された、エネルギー関連のプロジェクトに抜擢され、東北大学環境科学研究科の助手として勤務する日々も3年目を迎えた。波力や潮力でタービンを回して発電する研究。微細藻草類を使ってのバイオマス発電研究。EMS(エネルギーマネージメントシステム)の3部門中、彼はEMSのソフトウエア部門で自給自足のソーラーや、熱の有効利用、例えば、ガス給湯器の逃げる熱で電気を作り出す方法など、現場での声を聞きながら消費と蓄電の全てを管理するソフトウエア研究開発管理の毎日。

  その疲れを癒やすのはウッドベースでのジャズ演奏。「今、仙台市内のジャズライブハウス“カーボ”に月1回カルテットで出演中です!」と笑った。
(カフェジャズ開運橋ジョニー店主)


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